先日セッションでホンモノのトランペッターから、楽器何年やってるか聞かれた。ゼロスタート5年目、と答えると、5年目でそんなに吹けるんだ、と言われた。そんなには吹けてないけど。自分では4歳の幼児のつもりで吹いてるし、学生なら中1で始めて3年目くらいかなと思ってる。これでジャズセッション行って吹いて社会人オケ3つ掛け持ちしてるのは我ながら上出来とはおもうが、これホントに中学生なら天才と言われるレベルかもな。でも残念ながら還暦カウントダウンに入ってるので、将来もクソもないのだ。ボーカルもしかり。どんなに歌っても何も生み出さない。自分がちょっと楽しいだけ。プレイヤーとして、誰かから呼ばれる事もない。

しかし、仮に中学生だった頃を思うと、楽器演奏には1ミリも興味はなかったし、合唱とか大嫌いだった。アルトだから、メロディ歌えないしつまらん。こういう時家庭環境がモノを言うんだな。ピアノは習わされたけど、家にあるのはオルガンでした。妹と練習権で喧嘩になるので、結局譲らねばならず、練習出来ないので、妹の方が上達するのが面白くなく、妹も巻き込んで辞めたし。妹の方が一方向に集中するタイプだから、妹の才能を潰して申し訳ない事をしたと思ってる。トランペットを始めたが、上達しないとぼやいたら、中学生でも吹いてるから吹けるよ、と励まされた。が、その時始めて彼女が高校でサックス吹いてた事を知って愕然とした。一度家に楽器持って帰ったとき、おねーちゃんの勉強の邪魔になると親に怒られた、と言われ、全くそんな記憶もなく、本当に申し訳なかったと、心の中で手を合わせる日々である。そうだ、これはやっぱ修行なのだ。若い時に始めてれば今ごろスターになれたのに、と思いながら希望もない未来に向けて努力する、という罰ゲームかもね!