runeのwird

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オリジナル作品を展示します♪

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※再投稿です。








「政之条!

そんなに慌ててどうしたのじゃ?」



政之条が廊下をバタバタと走っていると、
部屋からひょっこり清(きよ)が顔を出した。





政之条の腹違いの姉である。




「八千代が倒れまして、
菊次を呼びに行く所です!」



政之条がそう言って通り過ぎて行く。



「八千代は何処に居るのかぁ?」



清が背中に向かって叫ぶと、



「中庭に居りまする~!!」



と、返事が遠ざかって行った。





「む、八千代の一大事じゃ!」





そう言って清は、
政之条とは反対方向へと走り出した。



「姫様~!

おぐしの途中でございます~!」



その後を清付きの侍女が追って行った。


















「菊次!大変じゃ!」



政之条は菊次郎の部屋の襖を勢いよく開け放った。



部屋の真ん中で、
どうやら薬の調合をしていたらしい菊次郎が、政之条を見上げる。



「八千代の咳が酷いのだ。

早急に出向いてはくれぬか?」



コクりと菊次郎は頷き、
手近にあった薬箱を掴むと立ち上がり、
政之条と対面する。



「吉丸(きちまる)様、案内頼んます」



“吉丸”とは、政之条の幼名だ。



菊次郎とは小さい頃からの仲だと言うことを、
この呼び名で物語っている。



そうこうして、二人は駆け出す。



「菊次、すまない」



廊下を走りながら、政之条は言った。



「吉丸様が謝る事やおましまへん。

ホンマは剣の稽古、うちも付いとるハズやったんに参加出来ひんで……。

謝るんはうちの方やわ」



パタパタと、足音が響く。



政之条は、切羽詰まった様な表情をしていた。






「………ええなぁ、八千代さんは」





菊次郎がボソリと呟くと、
政之条は少し振り返り、問うた。


「菊次、何か言うたか?」

「なんもあらしまへんえ!

ほな、急がんと!!」


二人の足音は廊下を曲がり、奥へと消えて行くのであった。



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前の話

次の話

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~キャラ紹介~



政之条(まさのじょう)

小さい頃から知っている人達には、
「吉丸」と呼ばれる事が多い。




清(きよ)

お転婆娘。


清の侍女(キャラデザしてない)

名前は「発(はつ)」。
いつも清には手を焼いている。




菊次郎(きくじろう)

政之条が大好き。


八千代(やちよ)

今にも死にそう、ふ~らふら(?)

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