「宝くじを全部買ったら儲かるか?-実際にアメリカで起きた出来事をみてみると…」 ニッセイ基礎研究所
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=60567?site=nli&utm_source=RHL&utm_medium=email


これは、生命保険・損害保険の商品自体を、数学を駆使して計算して作る、アクチュアリーと呼ばれる資格・仕事の方が書いたものである(何せニッセイ=日本生命の研究所)。

 

つまり、ロト7の全パターンを購入すると、30億円8,864万円かかる。

 

その結果、賞金をいくらもらえるかを計算したものである。

 

『すると、13億6,920万6,900円となる。つまり、約30.9億円支払って、約13.7億円受け取る。17億円以上も損失が発生してしまう。』

『キャリーオーバーで、1等当せん金額が10億円になっていた場合はどうか。受取額は約17.7億円となるが、それでも13億円以上の損失となる。』


結果、ロト7の期待値は、約44%~57%

100万円分購入すれば、キャリーオーバー時でも、平均57万円で戻ってくる結果となる。

 

余談であるが、アクチュアリーは保険を作る人なので、その内部やカラクリをしっかりわかっている。

 

そのアクチュアリーは、貯蓄を目的として、終身保険・養老保険に入ることはまずない。(除:会社の「踏み絵」としての契約)


いかに「顧客の支払う営業保険料は、付加保険料と純保険料に分かれ、純保険料における貯蓄保険料に回る営業保険料の割合が少ないか」を深く理解しているかという結果である(当たり前だが)

 

 

株安・円高で損が出た 「損益通算」使って税還付 

確定申告のポイント(1)

2019/1/19

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40175120Y9A110C1PPD000/

 

『17年に人気が沸騰した仮想通貨は18年に大きく下落。主要通貨ビットコインの下落率は8割近くになった。仮想通貨の売却損は、外貨預金の為替差益や公的年金、副収入など他の雑所得と損益を通算できる。やはり、確定申告をすれば節税につながる。』

 

 

 

 

外貨保険の「見える化」進めよ     

2019/1/13

https://www.nikkei.com/article/DGXKZO39975650S9A110C1EA1000/?n_cid=SPTMG002

 

『さらに問題なのは運用利回りの見せ方だ。手数料や管理費を差し引いたあとの積立金の利回りを強調した説明資料が少なくない。これだと利回りが実態よりも高く映り、各社の商品を比べたり購入したりする際に誤解を招く。』

 

 

生保各社、外貨建て保険の利回り見える化 ガイドライン改定へ 

2018/12/12

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38800580R11C18A2EE9000/?n_cid=SPTMG002

 

『従来、外貨建て保険の説明資料には利回りを比べる目安として「積立利率」を載せている。だが積立利率は保険料の総額から手数料などを引いた額をベースに算出する。実際に顧客が得る利回りはそれを下回るため、金融庁は「顧客本位の観点から問題がある」と指摘していた。今回開示する実質利回りは、保険料の支払総額をベースに算出して示すことで顧客が誤解するリスクを避ける。』

 

 

 
外貨建て保険に「説明不十分」の声 販売増で苦情も急増

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190119-00000002-asahi-bus_all

 

 

 

大手銀、保険手数料開示へ
外貨建てや変額年金、販売の透明性確保 2016/7/7付

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO04542070W6A700C1EE8000/

 

『金融庁が6日の金融審で示した資料によれば、外貨建て保険の手数料は平均7%弱で、投資信託(約2%)より高い。そのため「多くの手数料を受け取れる外貨建て保険に販売が偏っているのではないか」と疑問視している。』

 

資産運用において、長期分散投資は基本・基礎・定石であることは疑う余地もありません。

分散投資の中で、積立・ドルコスト平均法は最有力に挙げられます。

これも、疑う余地はありません。

ただしかし、確定拠出年金のセミナーなどでよく言われる、「若い人は株が多めで、20~30代なら100%でもいい」というのに、疑問を感じずにはいられない場面があります。

そもそもの数値の捉え方として、

100が50%のマイナスになれば、50になる(100×50%=50)
50から50%のプラスになれば、75になる(50×150%=75)

つまり、大きな損失を1度でも受けると、取り戻すのには時間・労力がかかるということがわかります。

では次に、「積立だから下がった時に安く買えている」を考えてみます。

100の時と、50の時では、同じ金額で2倍購入できる。
 株価と株式数、投資信託と投資口数でも、捉え方に違いはない。

しかし、これが「年数が経った後」ならどうでしょうか。

月1万円の積立とし、5年間積立をして、現状60万円とします(わかりやすいよう相場の動きは+-0とする)

ここで一気に20%下がると、60万円は48万円になる。

だが積立なので、月1万円で、以前と違い1万2千円分に相当する分が、購入・投資できる。

さて、これはマイナス分をその先いつ取り戻せるのでしょうか?

2千円の差が12万円に達するには、5年かかります。

これを、「若くて時間があるから大丈夫」「また相場が上がった時にはより大きなプラスになる」のありきたりな言葉で片づけてよいものでしょうか。

どのくらい時間がかかるのか、辛抱強く続けていけるか、心理的負担のコスト、etc

つまるところ、多くの積立投資・ドルコスト平均法の例は、「始めたてで残高が0からのスタート」であることが多いです。

ある程度残高が積み上がってからの状況や、「マイナスの2倍プラスにならないと元には戻らない」ことを考えると、株式100%のポートフォリオを推奨するものに対して疑問を感じずにはいられない部分があります。

特に日本株が50%や100%を組み入れる例の場合において、この疑問は極めて大きいです。

余談ですが、米国発での確定拠出年金に関する書籍で、株式100%のポートフォリオ例はほぼ見たことがありません。

 

「荒波越える長期積み立て 日本経済新聞 2019/1/12付」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO39907190R10C19A1PPE000/?fbclid=IwAR00T375qG7RU0pmcgJnaDNlQ_vf6hStDIQV0tYcEghpgMovm-SdBVDXSEY