こんなこと現実に起こるのかと驚いた今日の一件。
ラッシュ時ほどではないけれど、
それなりに混雑したホーム。
並んで待っていた電車に乗り込もうとした矢先、
手に持っていた紙袋が破れて大量の書類をぶちまけてしまった私。
けたたましく鳴る発車ベル。
慌ただしく書類をかき集めながら、
後ろに並んでいたひとに「構わず先に乗ってください!」と言うと、
みな申し訳なさそうに次々と乗り込んでいく。
予定が押していて「この電車に乗らなきゃ間に合わないのに…!」という焦りと、
恥ずかしさで慌てる私。
その時、視界に金色の光が広がった。
長い腕でさっと集めた書類を持ったまま、
(バラバラになった紙袋まで!)
先にひらりと電車に乗り、
呆気にとられている私に「早く!」と声をかけ、
無事に乗り込んだ車内でポンと書類を渡してくれた金髪の青年。
注:髪をブリーチした日本の方です。
お、お、王子様!!!
そして互いの連絡先を交換し恋が始まった…
なんてことはもちろんなく、
もう顔もおぼろげだけど、
自分だって急いでいただろうに助けてくれて、
嬉しかったなぁ。
ぐしゃぐしゃになった書類をなんとか両手で抱えている私を、
電車に乗り込んでからも周囲のひとたちが気にかけてくれて、
なんて世界は優しいんだろうと、
泣きそうになったのはここだけの話。
私ももっとひとに優しく生きようと思ったのでした。
写真は何の関係もないですが、
今日髪を切りに美容院に行ったので、
マリーアントワネットばりの盛り盛り。