人生で初めてだったかもしれないキツさの焼山寺をこえると
4日目はプラン上では36kmという人生初の長さをゆく日だ。

勾配の次はアスファルトのロングウォーク。

神山町から徳島駅までまでの長距離を一日でいくので、朝は早くに宿を出た。
9月末とはいえ、まだまだ日差しはキツいので早めに里を出て朝の涼しい間に距離を稼ぐ作戦だ。
熱くなってくるとアスファルトが熱を持ち、靴にも当然それが伝わる。そうすると靴の中が蒸れやすくなり、マメができやすくなる。そしてそれが酷くなると歩けなくなるのだ。

朝からいいペースで神山をあとにする。







途中で自転車遍路に抜かれることも。
上り坂では下手をすると同じくらいのスピードだが下り坂では圧倒的に彼らが速い。
聞くと20日ぐらいで結願できるらしい。歩きの約半分かそれ以下だ。
高知や平地の多い香川、あと愛媛の海岸線あたりで大きく差が出るのだろう。



緑の溢れる神山町をはなれていく。


途中で自然のオブジェといえるようなモノに逢える事もある。
グリーンでオーガニックな形と無機質なグレイがとても面白いコントラストを生み出していた。


立派な神社も点在している。
神山はやはり特殊な地のようでパワーを感じる場所だった。






途中よく目にした立て札。
よほどゴミを捨てる方が多いらしい。

因果応報、捨てたものはかえってくるのだが…。


緑の中をぬけ徳島方面に急ぐ。


強烈に日も射してきてじりじりと焼かれていく。

どこかの本に書いていたが、”真夏でも半そでではなく長袖がいい。焼けると体力が奪われるから”というのはどうやら本当らしい。かなりやけることによって披露がましているようだ。



吉野川をわたる橋を何本も越えていく。水の美しさとさわさわと流れるその音、そして河岸のゴミ一つ落ちていない様に日本も捨てたものではないなぁと改めて思わせられる。


少しずつ道路脇に民家が増えてきたころ。
やっと見えた”徳島市”のサイン。

これから5寺攻略が本日のマスト
足のマメと左足小指がとにかく痛むが前に進まないといけない。