個人的な評価★★★★★★★
客観的な価値★★★☆☆☆☆

 

 

 

 

開いて眺めていると、いつか見たことがあるようなデジャビュ―を感じる。

 

ワールドフォトプレス、1998年10月20日。

 

1985年に竹書房から発刊された「魅惑のモデルカーコレクション」のやや小型化した復刻版(あるいは新編集版)ではないかと思っているのだが、実際に両書を比較したことが無いのでよくはわからない。

この本はおそらく10年以上コレクターをやっている人であれば大半は持っているのではないかと思う。

私はミニカーに手を出して数年のペーペーだが、ものすごく欲しくて古書を購入した。
とにかく非常に価値のある一冊だ。

国内外のミニカーの歴史から、多数の絶版ミニカーリストまでがこれ一冊におさまっている。

 

 

私がこの本をはじめに見たのは東中野のレトロモビルで、知り合いにプレゼントするためのTeknoのボルボアマゾンを安く探している時だったと思う。(結局無い上にたとえあっても相場が高すぎたのであきらめた)

店内にいた相当詳しそうなおじさんが、「これの事だよね?」みたいな感じに、店内にあったこの本や他の数冊を開いて教えてくれた気がする。

その時に巻末にあった絶版リストの中にリーンレプリカを見つけて、とても感心した覚えがある。しかし、このリストは本書の掲載対象限定なのか、レアなパトカーやタクシーは入っているのに、消防指揮車2種が無いのである。

各ページは上部にミニカーが並んだ写真があり、ページ下外側にその写真のシルエットが線画されて、それぞれのミニカーに番号が付けられており、ページ下内側にミニカー名が入っている。
他のミニカー本では見ない形式で、雑然としているように見えるが、これがなかなかわかりやすくていい感じなのだ。

おそらく80年代初頭までのミニカーの目録としては最高レベルのものの一つであり、インテリアとしての価値も相当高い物であるから、興味がある人は市場から姿を消す前に絶対に入手しておくべきであろう。

とにもかくにも、この傑作が今ならばちゃんと探せば2000円から5000円程度で入手可能なのである。

これは時代の狭間にある奇跡といっていい。

 

 

トミカの変態マニアック目録である「ミニカー大百科」が現在10000円から30000円程度で取引されていることを考えると、少しでも興味があれば、今買わないのは大損である。

10年後には10000円くらいになっていると思う。

 

まあ、素直に言えば、個人的に本当におすすめの本なのです。

 

 

 

 

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