個人的な評価★★★★★☆☆

客観的な価値★★★★☆☆☆

 

 

 

エスパーニャ(笑)のオートピレン製

おそらく1965年前後のもので、金型はTekno社のものを流用していると思われます。

金型の流用だとしても、ステアリングとエンジンフード部分の開閉機能が削除されていますので、大幅な劣化コピーということになります。

 

 

 

しかしながら、モンザGT特有のライトの開閉についてはきちんとできますし、何よりもこのカッパー色のメタリックカラーは非常に魅力的で、それだけでその程度の手抜きは許されてしまう感じがします。

 

 

 

造形はおそらくTekno社に準じますので全く問題ありません。

 

そういえば、オートピレンの商品は製造年代によっては黄色い台座に透明なカバーのプラスチックのケースに入っている物がありますが、これは製造から時間が経つとちょっとした問題を生じます。

それはケースとミニカーのタイヤが接している部分で、プラスチックが融解してしまうというものです。

 

「消しゴム」には、カチカチに固まってしまうことを防ぐために、成分が固まらなくするための薬品が混ぜられているそうで、これが原因で消しゴムが長い間プラスチック製品に接触しているとその部分が溶けてしまうようです。タイヤのゴムと台座のプラスチックの間でこれと同じことが起きていると思って間違いないでしょう。

ただ、幸いなことに、これによってタイヤが変形してしまうということはほとんど無く、接触している部分のプラスチックの方が蒸気にあぶられているように徐々にタイヤを避けるように溶けていっているようです。

 

プラスチック製のカチカチつるつるのタイヤよりもゴム製のタイヤのミニカーの方が好きではありますが、数十年という長期間の保存を考えた場合にはいろいろと気を付けることも多くなります。