損愚図
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心が還る場所~フィジカルなダンス!…メンタルなダンス‼~



さて、タイトルはまたまたVISITORSかよ! などとゲンナリな方もいらっしゃるでしょうが、何しろ🎶THIS IS A STORY ABOUT ME🎶ですから?いつもながらにやりたい放題爆笑

現在、私の中では昨年の後半、テレビ番組におけるほぼ毎月ニュジちゃんからほぼ毎日ニュジちゃん状態(音楽番組総ナメ)に突入でお約束の日本デビューシングル「Supernatural」も無事ゲットし、その新楽曲の出来栄え、連日のテレビ出演(まだまだ続きますよ!)における新旧楽曲パフォーマンス(最強ヘインが不在なのに!)の期待に違わぬ成果に決して生きてはないけど死んでもない身体に思わぬワクワクズキズキ、エネルギー、至福感、多幸感を頂いてます これひとえにニュジちゃんと岡村ちゃん(岡村靖幸from岡村和義)のおかげではないかと😍 そう、佐野元春さん的に言ってフィジカルなダンス💃ゾンビに成り果てた私には望むべくもない、とうの昔に失われてしまった若さ、青春、肉体の全能感が躍動しまくり千代子の二組の眩いお姿に、それこそマイコーのスリラーのゾンビも踊り出さんばかりにおねがい行ってきたんですよ 夢にまで見た?小沢健二スチャダラパー共演が自分の都合で土壇場キャンセルで浮いたお金で多分4度目のせっちゃん(斉藤和義) そしてそしてそして昨年末の初めてのカーネーション、ロック詩人直枝政広さんライブ参加に続くまだ見ぬ最後の強豪、大物、天才 岡村靖幸🥰岡村和義ライブへ!!! まぁテレビ出演4回の内3回が国営放送で下ネタ不発の鬱憤をここぞとばかりにぶちまけてましたが(^o^)、あろうことか斉藤さんにダンスをさせるとゆー奇行蛮行演出もあり、大いに笑い楽しませてもらいました 初めての生の動いている岡村ちゃんはとんでもなくキラキラされてました

そのフィジカルなダンスはもう還暦も見えてきたとゆーのに絶賛来日中の韓国重大(10代)女子に負けないキレキレぶり😁

初めてRCでキヨシロー、毛皮のマリーズで志磨遼平さんを観たときの感覚に近いのかな……天性のロックンローラー気質、カリスマ性、もう盛り上がらずにはいられない衝動に駆られました

 



ゲットした岡村和義CD「若葉」

6曲入りですが、すでにスージー鈴木さんが月間レコード大賞に選出された「少年ジャンボリー」をはじめ新曲が何曲か披露されていて、その中でおそらくは斉藤さんが主導権を握ったであろう楽曲がタイトルは失念しましたがとても印象に残ったので、ぜひ余すことなく音源化をプリーズ


で、実は昨夜は




佐野元春さんのコヨーテバンドと久々の再会、調べてみたら最後に観たのが10年前の浜松窓枠で一昔前だったのに我ながらビックリ 小山卓治さん、高橋研さんと並びライブ参加回数不動のトップ3だったのに……まぁ前回ツアーは前作(厳密には前前作)ソロ名義の充実ぶりとWOWOW古舘伊知郎さんのライブトーク番組に感銘を受け(何れも記事にした記憶あり)目下の最新作が2枚組(正しくは違うけど私が手に入れたのは同梱だったので勝手にカウントしている(^^))の傑作でもあり、こりゃライブは必見だな、とは思ってましたが高橋徹也さんと山田稔明さんのともだちライブが先に決まっていたので佐野さんとの再会は先延ばしになってたんですよ その前に今や私の中で佐野さんに比肩する?私のギターアイドルのひとり




深沼元昭さんとのユニオラライブ以来の数年ぶりの再会の夜でもありました

佐野さん、深沼さん…変わらないなあ…実は変わってるんだけどね…相変わらずカッコイイったらない😎

佐野さんは

🎶素敵なことはまだ訪れちゃいない

と、謳い

私のバカの一つ覚え

小山さんは名曲「イエローセンターライン」で

🎶ほんとにいい時はこれからさ

などと歌うのですが

昔記事にした、奇しくも同じ年1989年にリリースされたお二人の力作「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」と「夢の島」のどちらもオープニングチューンにしてタイトル曲の最後

🎶俺たちは流れ星これから何処へ行こう

🎶これから何処へ歩いて行こう アスファルトに張り付いてる影を引きずって

を、思い出しました


同じニュアンスながら

どこまでも

光と影爆笑

それはもう悲しいほどに

でも

それでいいのだ


多分ね

そうそう佐野さんといやー先月末には佐野ファミリー?日本一のロックギタリストがわざわざ我が地方都市まで行脚されて来ていただいたので猛ダッシュで観に行きましたよ バンドも含めて何度目かの




藤井一彦さん(THE GROOVERS) 日本一のロックギターは……アコースティックギター弾き語りではございましたが、紛れもないロックな味わいのキレとコク😄本人の次はバンドで来たいに期待

何年か前に行った前回の安城ライブで聴いて気になった曲「夕闇ウォーカー」収録の





2ndソロアルバム『GEMINI』


その時点で廃盤になっていて悔しい思いをしたものですが、この度目出度く再発

さすがはロックギターの腕が日本一ならアルバムジャケットのパクリも日本一😁 

グルーヴァーズのライブはもう随分長いこと観てませんね うるさいギターbyPANTA また真近で堪能したいですね


さて、今年の個人的レコード大賞最有力候補←キダタローの口調で!!小沢健二×スチャダラパーの「ぶぎ・ばく・べいびー」に続きニュジちゃんの新曲はガンガン聴いてますしテレビ番組録画はかぶりついて見てます


言わばニュジちゃんと岡村ちゃんがフィジカルなダンスなら佐野さん、深沼さん、藤井さんはメンタルなダンスかなウインク悪魔でも私にはね🙄

しっかしフィジカルなダンスは強いわ

いつだって若さは……そして青春は

私には

🎶タイムマシンはな~~~い

斉藤さんのデビュー曲「僕の見たビートルズはテレビの中」が悲しく虚ろに響くばかり ほんとに凄まじい名曲ですよね、あれは

今年に入ってお金もなくライブには行ってなかったのですが、ここに来て集中、何かと散財、ニュジちゃん来日も重なりゾンビなりに楽しい楽しい夢のような日々でした しかしながら光あるところに影がある! 色々重なった影響もあり?加藤和彦さんの映画を観に行けなかったり……影の件はまた記事にします 出来るかなぁ 藤井一彦さんにも没記事がひとつあり(WOWOWの録画が観れてない)、岡村ちゃんも思いつきでブックオフで300円で手に入れたあるミュージシャンのCDがあり、それを聴かないと記事が書けない 今の更新ペースだと絶望的かえーん 記事にしたい話題は情け容赦なくドンドン飛び込んでくる 慢性的に更新が追いつかない 記事が埋もれてしまう生きてない私には青息吐息のブログDAYS




 










 




 



心が還る場所~♪♪THIS IS A STORY “ABOUT ME”(33回転の音楽のかたち、


 NewJeans info Japan
@NJchartsJP
·
14時間
NewJeansが昨年に引き続きTBSテレビ「音楽の日」に出演します!

📺 TBS「音楽の日2024」
📅 7月13日(土) 14:00~21:56





ニュジちゃん、昨年の音楽の日のイデタチ!!!

これ、ずーっと今のスマホの待受画面なのですがこの音楽の日パフォーマンス「OMG」の衝撃から私的ニュジちゃん!ニュジちゃん!の大騒ぎカーニバルが始まったのでした (あっ、「Ditto」も一緒にね!)あれから1年私が知る限りでこれを越えた「OMG」パフォーマンスはないですね とにかくハニの物凄さよ\(^o^)/果たして今年は?



ブログサブタイトルはもう何回パクったか分からない佐野元春さんの「VISITORS」から♪♪THIS IS A STORY ABOUT YOU♪♪同じく田家秀樹さんのデビュー本(だそうです)「33回転の愛のかたち、あなたはユーミン?それともみゆき?」からですが、紛れもない“ABOUT ME”、これは私の話ですね(^o^)

中島みゆきを語るヒコロヒー&斉藤由貴IN霜降り明星番組と何の関係もないじゃないか!?それがあるんですよ 首の皮一枚で(^o^) この伏線、必ず回収します(^o^) ♪♪迷い道くねくね♪♪♪♪確信犯的ストレイ・シープ♪♪by藤井一彦from THE GROOVERSなMyブログ=インチキ出鱈目を続けます


今年に入り夢のような大物ツーマンの話題が相次ぎました 宇多田ヒカル×椎名林檎、岡村靖幸×斉藤和義そして西本明×小山卓治\(^o^)/最後はオチなどでは決してございません、ガチです(^o^)パンピー(一般ピープル)的に無名ってだけで

そしてそしてついに世紀の顔合わせ!真打ち!リーサルウェポンのお二人の登場です!

当代音楽の語り部、新旧音楽評論家を代表するビッグネーム同士の激突




田家秀樹さんとスージー鈴木さん(^o^)

ビックリしましたね(^o^) これこそ正しくTHIS IS A STORY “ABOUT ME”なんですよ(^o^) 私ごとき、このお二人の掌の上で踊ってるだけですから(^o^)

その前に吉田拓郎さんのお話を←実は関係ないようでいて今回の田家さんとスージーさん記事の極めて重要事項だったりするのですよ、吉田さんは?

先ずはもうすぐ発売される拓郎自選の2枚組アナザーサイド・ベストアルバムの収録曲がこれ





■ 吉田拓郎「Another Side Of Takuro 25」




収録曲
□ DISC 1
01. どうしてこんなに悲しいんだろう
02. せんこう花火
03. 君が好き
04. ペニ-レ-ンでバ-ボン
05. 風邪
06. I'm in Love
07. たえこMY LOVE
08. もうすぐ帰るよ
09. 流れる
10. この歌をある人に
11. いつか夜の雨が
12. あの娘に逢えたら
13. 午前0時の街

□ DISC 2
01. 裏街のマリア
02. 冷たい雨が降っている
03. 夜霧よ今夜もありがとう
04. Y
05. 大阪行きは何番ホ-ム
06. とんと御無沙汰
07. マスタ-の独り言
08. 全部抱きしめて
09. 伽草子
10. 車を降りた瞬間から
11. 吉田町の唄
12. 気持ちだよ
<ボーナストラック>
13. 純情(加藤和彦&吉田拓郎)



アナザーサイドとはいえ私はこれを見てピンと来なかったですね 売り文句の拓郎さん自らの選曲と曲ごとの解説は興味深いですけど……そもそもやはり前々から思い知っていたことではありますが拓郎大好きな私と拓郎さんは楽曲の好みが全く合わない(^o^) その事を改めて確認して苦笑い 私は大好きな拓郎をさっぱり理解できてないみたいです(^o^) 思えば幾度も足を運んだ拓郎さんのコンサート…セットリストに満足することは一度だってなかった(^o^) 大好きな曲は沢山あるんですよ それはもう でも図ったかのように見透かされたかのように大好きな曲は歌ってくれない(^o^) こんなに気が合わないミュージシャンは拓郎さんだけですね もちろんDISC2の05.「大阪行きは何番ホーム」は名曲 DISC2の06.「とんと御無沙汰」……それなりに好きな
曲は沢山あるにはありますが…ところがですね実は今回大好きな曲が一曲収録されてるんですよ たった一曲の私的ハイライトそれはDISC2の10.「車を降りた瞬間(とき)から」です この自分語りの語り口 たまらない!私の大好きな吉田拓郎がそこにいるのです(^o^)

この歌、♪♪流れて行けとどまらずに♪♪流れて行け時の彼方へ♪♪などと歌われるので

話はさらにあらぬ方向に流れます(^o^)前回のスージーさんの岡村和義記事の中に♪♪パパママ子供の頃にはどんな音楽が好きだったの?(少年ジャンボリー)とありますが

ふと思い出したのですが

私の母親は高齢で私を生んでまして大正15年、昭和元年の生まれだったんですけど、特に音楽好きとゆーこともなくレコードを買うでもなく楽器を嗜むでもなくテレビの歌番組をぼーっと眺めては普通に楽しむ人でした 口からはこまどり姉妹やらザ・ピーナッツの名前が出たりもしましたが一緒にテレビを見ているとキャンディーズ、ピンクレディー、山口百恵さんなんかに反応してたかなぁ 私がキャンディーズが「アン・ドゥ・トロワ」や「やさしい悪魔」を歌っている画面でこれ拓郎が曲書いたんだよと教えても一切興味なし(^o^) 「春一番」みたいな明るく元気な歌が好きだったようです そんな母親ですが私が好きで聴いていた歌に反応してくれたことが三回ありました

松山千春さんの初期代表作、1stアルバム『君のために作った歌』収録の「大空と大地の中で」そして吉田拓郎シングル「元気です」この歌も私の大好きな吉田拓郎ソングですがコンサートで聴けたことは一度もなかったですね(T_T) この2曲は心底感動したみたいでことあるごとにどちらも良い曲だね~~~って曲が流れる度に言ってましたっけ

で、最後が曲は特定出来ないのですが嘘のような本当の話、佐野元春さんのアルバム『VISITORS』なんですよ 当時、私は“VISITORSお兄さん”だったので毎日のようにしつこく聴いてたんでしょうね 母にも聴きたくなくても聴こえてたんでしょう ある時懲りもせず『VISITORS』を聴いてた時に母が近寄ってきて、「面白い音楽だね……」と、ボソッと呟いたんですよ まぁそれだけなんですけど(^o^) 佐野さんの名前も結局は覚えることもなかったと思いますし以後VISITORSに反応することは一切なかったですから気に入った、ましてや理解した訳でも勿論ないのですが…なんか染み染みと嬉しかったような記憶があります ヒップホップ(もどき)についうっかり反応してしまったギリ大正生まれの女(^o^) 大袈裟にベタに嗚呼、俺はこの人の息子なんだ
なぁあ……などと思い、この些細なささやかな記憶が私にとって『VISITORS』が特別な作品であることの理由のひとつかもしれないな

何てなことをスージーさんの記事で思い出し想いを馳せたのでした

嗚呼、また書きたかった記事が書けなかった(^o^)

♪♪確信犯的ストレイ・シープ♪♪♪

次こそは田家さんとスージーさんの掌の上で

踊ります!

レッツゴー!!!!!!(岡村ちゃんの口調で!レッツゴー言わせたら私の中で岡村ちゃんが世界一カッコイイ\(^o^)/)





 吉田拓郎のANNGが半年ぶり復活 ラジオ&深夜放送テーマのアルバム制作のため複数回の放送が決定


 吉田拓郎 コメント

タイトル「大好きなスイカの季節に黙っていられない」

みんな元気!?
それは良かった! 元気でないとね-・・そこが基本だよね-
僕? とにかく全然・・暇になりません(笑)
あのお方からの作詞・作曲依頼
ラジオ(深夜放送)のメモリ-記念アルバム作成
「またやるんかい?」って連中からの依頼で
「もうあなた方の勝手にはさせません!」と
大いに悩んだ末の「愛をこめた選曲とライナ-」
そして我が家では・・思いもかけないブ-ムが・・
正直に言って「ウッソ-」っていう感じですが
これがもう、実に盛り上がる日常でありまして
詳しくはANNGでね!
ANNGは何回か!出演させていただきますが
昔懐かしい「幸拓ANNG」も1回だけ復活予定
(先日、病と闘う盟友、石川鷹彦宅訪問を2人で果たし
鷹彦さんが大いに笑顔で笑ってくれたので
「おい! やるか?」「はい! いつでも声かけて下さい」
という事に)
また、あの、ハチャメチャな聖子ちゃん曲を歌おうか(笑)
ではでは・・オンエアまで・・「ah-忙しかった」


拓郎

号外!!!BANG!BANG!BANG!トノバン(加藤和彦)の番が来た(^o^)



号泣会見から一転、笑顔のミンヒジン(^o^) この日の洋服も売り切れだとか(^o^)果たしてヒコロヒーの友人は?(^o^)



 ほとばしる才能とセンス、日本の音楽シーンに幾度も「革命」を起こした加藤和彦さん\(^o^)/それは日本の音楽好き、誰しもの永遠の憧れ\(^o^)/ 私のような、なんちゃってインチキ音楽好きでさえも!!!


以前にブログで中古CDショップなどで見かける度に手に取り、いつか必ずや聴いてみたい!などと思いながらいまだに持っている音源はプロデュースされた吉田拓郎さん、泉谷しげるさん、高岡早紀さん関連、復活サディスティックミカバンドばかりでソロ名義のアルバムをぜひ聴いてみたい!などと書いた記憶がありますが………そのトノバンの番がやって来たかもしれません(^o^) ずーっと没記事にしてましたが昨年末から今年にかけて欲しい書籍が出まくってます ボンビーな私はその中からPKO(PANTAと鈴木慶一)のお二人の各1冊の計たった2冊を買えただけ、そうそう、音源でもやはりブログで必ずや購入すると息巻いた覚えがある大瀧詠一さんの「EACH TIME」40執念の凄まじく豪華なやつも高額で買えないまま(T_T) そんな中、加藤さんの
書籍も!その前に

で、公開されましたね\(^o^)/


映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』5.31より全国公開
@tonoban_movie
ザ・フォーク・クルセダーズ、サディスティック・ミカ・バンドetc 1960年代から90年代、日本の音楽史をかえた不世出の音楽家・加藤和彦の軌跡を追った初の音楽ドキュメンタリー映画が完成!5月31日より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開!

どうやら我が地方都市でも観れそうです\(^o^)/ 大評判のゴジラもノーランのオッペンハイマーも観に行けなかった私ですが、(オッペンハイマー観れなかったけど柳広司「新世界」を読み始めました  オッペンハイマー観れなかった悔しさへの抵抗悪足掻き(^o^))これは観たい!

そこで映画ガイドをかねて最近頼りにしまくりのスージー鈴木さんの記事を丸パクりしたので、どうぞ

素晴らしいですよ\(^o^)/ぜひ!!!!!


 
スージー鈴木【硬式】新刊『サブカルサラリーマンになろう~人生をよくばる108の方法』3/29発売
@suziegroove
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12時間
【宣伝】書きました。本日公開の映画「トノバン」の参考として、ぜひご一読くださいませ→『加藤和彦のいったい何がそんなに凄かったのか』(東洋経済オンライン)



 加藤和彦のいったい何がそんなに凄かったのか
映画「トノバン」に表れる先進と諧謔と洗練

映画『トノバン』が5月31日から公開される。音楽家・加藤和彦のドキュメンタリー映画だ。

少し前に、私も試写会に参加させていただいた。試写を観て、こういう映画はぜひ、生前の加藤和彦を知らない若い人にも観てもらいたいと思い、以下、加藤和彦の音楽家としての凄みについてまとめてみようと思う。

とはいえ、加藤和彦は、私が生まれた頃に音楽活動を始めているので、特にキャリア初期については、私自身も、リアルタイムでは接していない。

キャリア初期とは具体的には、ザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)から、有名な『あの素晴しい愛をもう一度』(1971年)を経て、サディスティック・ミカ・バンドに至る時期である。


 そして、この、加藤和彦のキャリア初期の活動や作品こそが、私が個人的にハマった時期なのであり、また映画の中でも十分に時間が割かれているところだ。

というわけで今回は、この時期に焦点を絞って、彼の凄みをたどることとする。


 日本ポップ音楽史における革命


まずは何といってもフォークルである。加藤和彦といえばフォークル、フォークルといえば『帰って来たヨッパライ』(1967年)という人も多いだろう。

応仁の乱からちょうど500年後の京都から出てきた加藤和彦に、きたやまおさむ、はしだのりひこという奇妙な3人組による奇妙な1曲。ロボットのような声で「♪おらは死んじまっただ」と歌う、あの曲だ。

一見「変な声で歌うコミックソング」にすぎないが、日本ポップ音楽史における真の革命は、サザンオールスターズ『勝手にシンドバッド』同様、コミックソング的な顔付きでやってくる。


 この曲の凄みは、まずは「日本初のインディーズ発ヒット」ということ。そもそもはアマチュアグループとしてのフォークルの解散を記念して作られた自主制作盤『ハレンチ』の中の1曲だった。それがラジオで火がつき、メジャー契約。瞬く間に特大ヒットになったのだ。

次に「日本初の自宅録音ヒット」ということ。録音された場所は、スタジオではなく、きたやまおさむの家。その録音作業の中で、若き加藤和彦が中心となって、ロボットのような声への加工など、さまざまな音楽的実験を成し遂げた。

そして、数々の珍奇な音の多重録音は、サンプリング技法の先取りともいえ、つまりは「日本初のヒップホップ・ヒット」とも言えよう。

 と、そんな風変わりな曲が「オリコン初のミリオンセラー」となったのだ。1968年1月から始まったオリコンチャートにおいて『帰って来たヨッパライ』は、その3週目に首位に立ち、5週間にわたって首位をキープ。オリコン上の売上枚数は131.3万枚と記録されている。


 
『あの素晴しい愛をもう一度』の凄み

次に「加藤和彦・北山修」名義の『あの素晴しい愛をもう一度』は、個人的には加藤和彦の最高傑作だと思っている。

加藤和彦によるシンプルなコード進行とメロディ(このあたりに作曲家としての彼の本質があると思っている)と素晴らしいギタープレイに、北山修による清潔な世界観の歌詞。


 その後、商業化・複雑化・混沌化していく日本の音楽シーンにないものが「全部入り」になっているように思う。

結果、老若男女みんなが一緒に歌える1曲として、今でも特別な形で愛されている。逆にいえば、その後のニューミュージック~Jポップにおいて、みんなが一緒に歌えるような曲は驚くほど少ない。


 また、加藤和彦が、当時妻のミカや、高中正義、高橋幸宏、小原礼、後藤次利らと結成したサディスティック・ミカ・バンドの活躍も忘れるわけにはいかない。

特に名盤『黒船』(1974年)のリリースと、イギリス公演を成功させたことは、日本ロック史上における大きなトピックとなっている。

このミカ・バンドについてもポイントとなってくるのは、それほどの巨大な功績があり、また最高のテクニックを誇ったバンドにもかかわらず(アルバム『ライヴ・イン・ロンドン』収録の『塀までひとっとび』は日本ロック史上最高の演奏の1つ)、小難しくマニアックにならず、徹底してポップで軽やかなことである。

だってタイトルからして『サイクリング・ブギ』『タイムマシンにおねがい』、さらには『ファンキーMAHJANG』なのだから。

 
これら加藤和彦のキャリア初期における凄みをまとめると、1つは「先進性」だ。ビートルズをリアルタイムでパロディにしたような『帰って来たヨッパライ』から、グラムロックからレゲエまで、こちらも最新の洋楽トレンドを取り入れたサディスティック・ミカ・バンドまで、加藤和彦のセンスはとにかく新しい。

その他でもアコースティック・ギターの奏法や、コードワークや、はたまたPAシステムの導入など、やることなすことが先進的で、その一つひとつが、のちの音楽シーンに多大な影響を残した。

 次に「諧謔性」を挙げたい。「かいぎゃくせい」=わかりやすくいえばユーモア感覚。特に『帰って来たヨッパライ』のような曲を生み出し、またライブではコントや漫才まで披露していたフォークル時代は、音楽とユーモアが同じバランスで前面に出ている感じがする。

もう1つ挙げれば「洗練性」だ。「先進性」「諧謔性」があっても、加藤和彦の音楽は、最終的な手触りが、何というかサラッとしている。おしゃれでファッショナブルで、絶対に暑苦しくならない。

「先進性」「諧謔性」「洗練性」――これをさらに一言でまとめると「自由」だ。加藤和彦はつまるところ、徹底して「自由」の人だったと思う。

 若き拓郎をあっと驚かせた加藤和彦
この連載では2年前に、「『吉田拓郎』のいったい何がそんなに凄かったのか」という記事を寄せた。少し長いが引用する。登場人物は1970年の若者たちだ。

――彼(女)らには、歌謡曲や演歌、GS、カレッジフォーク、反戦フォークなどが、どうもしっくりと来ない。そこに吉田拓郎という青年がやってきて、これまでに聴いたこともないようなコトバとメロディで歌い出した。若者たちは熱狂した。熱狂するだけでなく、自らもギター片手に吉田拓郎の歌を歌い始めた。荒れ地は肥沃に耕され、新しい若者音楽の陣地となった。

その吉田拓郎にアコースティック・ギターの名器=ギブソンJ-45を譲り、『結婚しようよ』(1972年)のサウンドプロデュースを手がけ、アイデアフルな音作りで、若き拓郎をあっと驚かせたのが加藤和彦なのだ。

上の引用文になぞらえていえば、吉田拓郎青年に、向かうべき荒れ地を指し示したのが加藤和彦だったといえる。

 ここで驚くべきは、その吉田拓郎よりも、加藤和彦のほうが1年年下ということだ。さらに驚くべきは、先述の『帰って来たヨッパライ』からミカ・バンドの解散まで、すべて20代の加藤和彦の仕業だということ。

日本中を席巻した20代の若者による「先進」と「諧謔」と「洗練」――「自由」。キャリア初期の加藤和彦が、いかに早熟だったか、いかに恐るべき若者だったか、ということになる。

 加藤和彦の遺書に書かれていた内容


加藤和彦の最期を語るのは哀しい。今年は加藤和彦の自死から15年というタイミングになる。遺書にはこう書かれていたという――「私のやってきた音楽なんてちっぽけなものだった。世の中は音楽なんて必要としていないし、私にも今は必要もない」。きたやまおさむは語る(産経新聞/2023年10月27日)

 ――当時、加藤が精神的に異変をきたし、「死にたい」と漏らしていたのは知っていました。理由はいくつかあったと思います。ひとつは「創造ができなくなった」というのです。(中略)もうひとつは経済的に切迫していたことです。

そんな最期に照らし合わせて輝き出すのが、キャリアの初期の初期、きたやまおさむと一緒に輝いたフォークルのことだ。私の書いた小説『恋するラジオ』(ブックマン社)では、加藤和彦の最期を知った主人公の少年「ラジヲ」が1968年のフォークル解散コンサートにタイムリープし、21歳の加藤和彦にこう叫ぶ。

――「いつまでも、今日のように楽しく音楽をやり続けてや。絶対やめんといてや!」。さすがに「自殺なんてするな」とストレートには言えなかったので、妙に思わせぶりな言い方となった。若くつるっとした顔の加藤和彦が笑顔で答える。「もちろん。君も音楽をずっと好きでいてね」

映画『トノバン』では、キラキラとしたキャリア初期から、中期・後期を経て、最期に至るまでの人間・加藤和彦の実像が、さまざまな関係者の口から語られるのだが、中でもやはり、きたやまおさむの発言一つひとつが、抜群に胸に残る。

加藤和彦の盟友としてだけでなく、1人の精神科医として、等身大の加藤を、身びいきではなく冷静に語る言葉は胸に迫る。それを聞くだけでも、この映画の価値はあると思う。



そして加藤さんの音楽が詰まった書籍が!!!!!お金があって加藤さんをこの機会に聴いてみようかなと、思っているそこの貴方!映画公開に合わせてこんなの出ましたけど!いかがでしょうか? 私は何とかして購入予定(^o^) 内容は素晴らしいですよ\(^o^)/





加藤和彦の“ヨーロッパ3部作”のCDを封入し、貴重な資料を満載した書籍『バハマ・ベルリン・パリ〜加藤和彦ヨーロッパ3部作』が復刻決定。書籍には、側近中の側近による録音現場の証言のほか、録音時に使用した加藤和彦手書きによるコード譜や安井かずみ手書きによる歌詞、レコーディング・スタジオのトラック・シートなども掲載。リットーミュージックから5月27日発売。
■『バハマ・ベルリン・パリ〜加藤和彦ヨーロッパ3部作[復刻版]』
牧村 憲一(監修)/大川正義(リマスター)

定価:5,500円 (本体5,000円+税10%)
発売日:2024.05.27

<内容>
加藤和彦の最高傑作“ヨーロッパ3部作”のCDを封入し、
貴重な資料を満載した書籍の復刻版

映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』の公開に合わせ、長らく品切れとなっていた書籍が復刻! フォーク・クルセダーズやサディスティック・ミカ・バンドを経て発表した"ヨーロッパ3部作"と呼ばれる傑作3作品のCDを封入し、書籍には、側近中の側近による録音現場の証言のほか、録音時に使用した加藤和彦手書きによるコード譜や安井かずみ手書きによる歌詞、レコーディング・スタジオのトラック・シートなども掲載。孤高の天才と呼ばれた音楽家のピークを捉えた作品群を、貴重な資料とともにお楽しみください。

※今回の復刻版は、書籍にCD3枚を綴じ込んだ仕様となり、CDのジャケット/ケースは付属しません。2014年発行の初版とは仕様が異なりますので、ご了承ください。
※CDはいずれもLP発売当時のオリジナル音源を収録しています(ボーナス・トラック3曲入り)。


 
【CONTENTS】
■レコーディング秘話
■加藤和彦による手書きコード譜
■安井かずみによる手書き歌詞
■参加ミュージシャンによるコメント(坂本龍一、高橋幸宏、他)


 
【収録曲】(全曲、大川正義によるリマスター音源)
■Disc 1『パパ・ヘミングウェイ』
1. スモール・キャフェ
2. メモリーズ
3. アドリアーナ
4. サン・サルヴァドール
5. ジョージタウン
6. レイジー・ガール
7. アラウンド・ザ・ワールド
8. アンティルの日
9. メモリーズ(リプライズ)
★ボーナス・トラック
10. ソルティ・ドッグ
11. アラウンド・ザ・ワールド(ダブ・バージョン)

■Disc 2『うたかたのオペラ』
1. うたかたのオペラ
2. ルムバ・アメリカン
3. パリはもう誰も愛さない
4. ラジオ・キャバレー
5. 絹のシャツを着た女
6. Sバーン
7. キャフェ・ブリストル
8. ケスラー博士の忙しい週末
9. ソフィーのプレリュード
10. 50年目の旋律
★ボーナス・トラック
11. おかえりなさい秋のテーマ(絹のシャツを着た女)

■Disc 3『ベル・エキセントリック』
1. ロスチャイルド夫人のスキャンダル
2. 浮気なGigi
3. Amerian Bar
4. ディアギレフの見えない手
5. ネグレスコでの御発展
6. バラ色の仮面をつけたMme M
7. トロカデロ
8. わたしはジャン・コクトーを知っていた
9. Adieu, mon Amour
10. Je Te Veux




そしてスージーさんの月刊レコード大賞とやらが決まりました 大賞は岡村和義(^o^) ぜひおまけで読んでみてね あの「SONGS」出演に触れてますよ


 岡村靖幸+斉藤和義=岡村和義の『少年ジャンボリー』に同世代として盛り上がる理由【月刊レコード大賞】




 東京スポーツ紙の連載「スージー鈴木のオジサンに贈るヒット曲講座」と連動して毎月お届けする本企画。

 今回は、岡村靖幸と斉藤和義の同世代ユニット「岡村和義」の『少年ジャンボリー』を取り上げます


    5月16日(木)からスタートした彼ら初の全国ツアー“OKAZ TIME”に向けて、「どうしても聴いてもらいたい曲がある!」という彼らたっての要望を受け、配信が急遽始まったとのこと。

 いやぁ、爽快、いや「痛快」の一言。

 「OK! Rock’n Roll! Jamboree! Come On!」というラモーンズ風のシャウトから始まり、「♪マイナスなニュース」「♪情報操作」とか「♪そんなのどうでもいい頃がよかった」と、せちがらい令和の現代から、青春時代を振り返るようなノスタルジーも効いている。

 2人は1960年代中盤=「ミドル60's」生まれ。だから青春時代とは「ミドル80's」ぐらいでしょうか。

 そして歌っている間に「♪パパママどうして今夜は こんなに目が冴えてしまうんでしょう」と、いつのまにか若返っている。

 歌うだけでなく、作詞・作曲・編曲、さらにはいろんな楽器を操る、いわば「オールインワン型音楽家」として平成を駆け抜けた2人。孤独を感じたり、煮詰まったりする局面もあったことでしょう。

 そして今、還暦へのカウントダウンが始まった2人がめぐり会い、心より楽しんでワチャワチャしながら音楽創りをしていることが分かる1曲だと思いました。


  面白かったのが、彼らの出演した5月23日放送のNHK『SONGS』。2人が仲良さげに吉祥寺を探訪するのですが、その中で、驚くべき事実が明かされたのです。

 何でも、アマチュア時代の2人は、吉祥寺で、歩いて30秒と離れていない部屋に住んでいたらしい。

 番組の中、2人が当時住んでいたアパートの跡の前で、岡村靖幸が放った「似たような時期に似たように戦ってたね」という言葉には、グッとくるものがありました。

 というのは、少し自分語りをすれば、私も彼らと同世代(岡村靖幸は1歳上、斉藤和義は同い年)で、吉祥寺に近い阿佐ヶ谷に住んでいて、かつ一応ですが、音楽家を目指していたのですから。

 「似たような時期に似たように戦ってた」若者たちの中で、最上級の勝利者がタッグを組んだのです。その音楽が面白くないわけがないでしょう。

 さて、『少年ジャンボリー』に話を戻すと、ちょっと気になるフレーズがあります――「♪パパママ子供の頃には どんな音楽が好きだったの?」「♪パパママ子供の頃には どんなオシャレが好きだったの?」

 調子に乗って自分語りを続ければ、私はすでに両親を亡くしているのですが、それ以降、あんなことこんなことを聞いておけばよかった、話しておけばよかったと、何度も悔やんでいます。


 亡き母親に聞いておきたかったこと――「私が中学生の頃に聴いていたジーン・ヴィンセント『ビー・バップ・ア・ルーラ』に反応したけれど、あんなのどこで聴いてたの?」とかとか。

 両親がおそらく高齢、もしくは私のように、すでに亡くなっている可能性も高い同世代から聴こえてくる「♪パパママ子供の頃には どんな音楽が好きだったの?」から、いろんなことが思い出されて、ちょっとだけキュンとしたのですが――。

 とにかく、同世代最上級の勝利者がタッグを組んだ『少年ジャンボリー』は、まるで「ON砲」、いや世代的には「AK砲」(秋山幸二+清原和博)的なパワーで、私たち世代をぐいっと少年時代に立ち戻らせます。

 ――ミドル60's、なめんなよ。

『少年ジャンボリー』/作詞・作曲:岡村和義


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