つぎはぎだらけの「私案」 | 上野賢一郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

つぎはぎだらけの「私案」

現在お昼を少し回ったところ。移動中だけど、この隙をついてブログを更新しよう。


昨日、選挙制度改革で樽床私案なるものが提示された。民主党案ではなく、あくまで私案としているところが、いつもの民主党らしいところ(党内がまとまらない)。


この案を見ると、定数の80削減が盛り込まれているが、中小政党の顔色をうかがう「連用制」の導入や、維新を警戒しているのか「比例は全国ブロックで」とか、あちこちを意識した、つぎはぎだらけで複雑な中身。


ただでさえ、複雑な選挙制度をこれ以上複雑にしてどうする気だろう?そもそも選挙制度改革に取り組む本気度が疑われる。うがった見方をすれば、選挙制度がまとまらないので、解散はできません、という流れを作りたいのではないかという気もする。


今、衆参とも最高裁の違憲判決等を踏まえて、選挙制度の一定の見直しを行う必要に迫られている。選挙制度は、法の下の平等を保障し、民意を反映させるもので、民主主義の基本中の基本だ。


私は、一刻も早く憲法を改正して、一院制を実現すべきと考えるが、経過的に今の2院制の中で選挙制度を見直すのならば、両院の選挙制度をシンプルでわかりやすい方向に改めるべきだ。衆参とも同じような制度で何がどうちがうのかわかりづらい。むしろ、衆議院は小選挙区中心、参議院は比例区中心で割り切って設計した方が、国民の視点から見てわかりやすい。


追伸)小沢氏無罪判決ですか・・・余計なお世話だけど、いよいよ民主党は分裂の危機に直面したのではないか?