まことにっき vol.2 | MAKOTO UENOBORI OFFICIAL BLOG Powered by Ameba

まことにっき vol.2

今日は2回目のまことにっきです。
長々と文章を読んでくれている方、ありがとうございます。

[まことにっきvol.2]


「僕の憧れ」


いつも集中して外で仕事の作業をしてるときに限って、いろんな言葉が耳に入ってくる。


僕「ビーフカレーのドリンクセットで」


5、6年は通っているだろうか。
打ち合わせや夜の作業を兼ねた一人での食事は、渋谷エクセル東急のラウンジに行くことが多い。


世の中の食べ物で
カレー、ハンバーグ、鰻重を好むお子ちゃまから抜け出せない僕にはたまらない、ビーフがゴロゴロ入っているホテルカレーだ。

そこらのカフェやただのカレー屋に来たわけではない、ここでしかできない
ゆっくりとした時間を過ごしながら食事をした後にPC作業をする流れだ。

とは言ってもお目当はカレーなだけに満足感が大きく、恒例の作業という名の
「一人カレーフェア」だという事は否めない。


僕の横に座っているのは、営業マンとそのお客様である女性だ。


何も気にしない性格からか、基本は人の話は耳に入って来ないが、近くにいる女性の声質によってはかなり耳に入ってくる。


スタッフ「お待たせ致しました、ビーフカレーでございます。」


そのタイミングで、ちょうど僕のお目当のビーフカレーが満を持して登場した。


やっぱり、非常にいい香りだ。
このまろやかさにゴロゴロとしたビーフが混ざり合い、ホテルカレーなだけに
僕の好きならっきょうがカレーオンザサイドだ。


横の女性「私の今の髪型がお母さんに似てるんですよ〜。」


男性営業マン「へぇー、そうなんですね〜。」


横の女性「お母さん、昔は聖子ちゃんカットで、お父さんがそれに惚れてプロポーズしたらしいんですよ。(苦笑) 」


男性営業マン「え、じゃあ髪型で、ですか?(笑)」


僕はカレーの美味しさを忘れ、口をモグモグさせながら思った。


僕の心の声
 「いやぁ髪型だけで惚れてプロポーズして結婚って凄いわ。
でもその時代、聖子ちゃんカットのブームはハンパなかっただろうから、キラキラしたお母さんだったんだろうなあ。」


※聖子ちゃんカット  とは
若い世代の人は知らないかもしれないが、松田聖子さんがデビュー当時していたヘアスタイルの事だ。


と思いつつ、僕はカレー片手に携帯で
「聖子ちゃんカット」を調べた。



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僕「え?」


みなさんおわかりいただけただろうか。


僕「これは。。」


そう、これは紛れもなく若かりし頃の


ジャッキーチェンだ。。。


画像は初期の「酔拳」だろう。


僕「なんで!?何故チェンがここに!?見間違いか!?」


しかし僕は気付いた。


そこにいたチェンは紛れもなく



「聖子ちゃんカット」 だったのだ。



僕は咄嗟に動揺し、帽子で顔を隠しうつむいた。


僕の心の声 
「反則だ。大好きなカレーをゆっくりと食べに来ただけなのに(冷汗)」


動揺を隠すつもりが胸が苦しくなり、
堪えるのに必死で僕の肩が揺れ始めた。


僕の心の声
「これじゃ前回と同じシチュエーションじゃないか。。端から見たらカレー喰い逃げ常習犯だ。(冷汗) 落ち着け。。」


と冷静を保とうとすればするほど
そこにチェンがいる事にどんどん違和感が無くなり、自分で入力した検索ワードの


「聖子ちゃん  カット」から


「聖子チェン  カット」に見え始め


気付いた時にには手遅れ、
僕の肩はワッシャワッシャ、と揺れた。。


やはり女性のパワーは凄いものだ。
同じ事は繰り返される。
前回の教訓を学び、決して盗み聞きするつもりはないが、自分で災い招いてしまうことだってあるのだ。


幼少期からジャッキーに憧れ、特技を切っ掛けに仕事でも彼に会うことが出来た。
彼が居なかったら、確実に今の僕はないと言っても過言ではない。


が、僕は思い出した。


幼少期にジャッキーを真似していたあのロン毛のヘアスタイル、


そう、


僕の小学生5、6年生の時の髪型は


「聖子ちゃん  カット」だった。

うえのぼりまこと  #まことにっき