今回は

6月議会の一般質問 最後の報告です。

 

【3.高齢者が動きやすい移動手段の確立を】

 

 

<今回の主な内容>

 

・高齢者が町内を移動する手段をどのように想定しているのか。

 

町内循環バス「いなまる」の課題、今後の改善検討事項をどのように考えているか。

 

・「いなまる」を双方向にした場合のコストは。

 

・デマンドタクシーの導入について どのように考えているか。

 

高齢者の移動手段は今後どのようになるのがよいと考えているか。

 

 

等々です。

 

それでは、おつきあい宜しくお願い致します。

 

 

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 初めに、様々な施策を行う上でベースとなる部分、

町がイメージしている高齢者の移動手段について質問する。

 

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<質問1>

高齢者が町内を移動する手段をどのように想定しているのか。

 

 

<町からの答え>

令和3年度から5年度までを計画期間とする

伊奈町高齢者保健福祉計画の策定に当り、

 

令和2年7月に無作為抽出の

65歳以上の町民の方に実施したアンケートによると、

 

複数回答可能な「外出する際の移動手段」に関する設問では

「徒歩」が58.7%と最も多く、

次いで「自分で運転する自動車」が55.7%、

「自転車」が43.5%となっている。

 

 それ以前の同計画策定時の結果と比べ

「電車」は41.1%から29.4%へと減少しており、

 

同じ公共交通機関である

「路線バス」は22.7%から22.4%とほぼ横ばいであることから、

路線バスは生活に必要な用途で用いられているものと考える。

 

 

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電車が41.1%から29.4%へと大きく下落、

路線バスも22.7%から22.4%へと僅かではあるが下がっている。

 

<質問2>

電車の利用が大きく減少した理由をどのように考察しているか。

 

<町からの答え>

令和2年7月に実施したアンケートでは、

外出の機会が減っているという結果が出ている。

 

外出の移動手段では、

電車だけではなく徒歩、自転車等の利用が減っている一方、

自動車、タクシーの利用は増加している。

 

このようなことから、

コロナ禍の影響が大きいものと想定している。

 

 

<質問3>

「いなまる」の増発で利便性が高まっているバスだが、

若干でも減少している理由をどのように考察しているか。

 

 

<町からの答え>

同じく令和2年7月に実施したアンケート結果では、

先ほど答弁したとおり、

 

コロナ禍においても「いなまる」を含め路線バスは

食材や日用品の購入など生活に必要な移動手段としての

役割を果たしているものと認識している。

 

路線バスの利用が若干減少しているが、

町としては大きな変化とは捉えていない。

 

 

<これまでの答弁を受けて・・・>

 コロナ禍の影響ということでまずは理解した。

新型コロナウイルスによる影響が落ち着きを見せ始め、

動きがこの後出てくると思う。

 

改めて調査して、状況を確認し

高齢者にとっての移動手段の分析を進め

今後の施策にしっかりと活用してほしい。

 

 

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伊奈町の中を高齢者が移動する手段として、

町がベースとして考え、町の裁量で取り組めるのが

町内循環バス「いなまる」だと思う。

 

<質問4>

町内循環バス「いなまる」の課題をどのように考えているか。

 

 

<町からの答え>

「いなまる」の課題は、

一方向でなく双方向で運行してほしい。

蓮田駅まで路線を延伸してほしい。

丸の内地区を通ってほしい。

つつじ苑を通ってほしいなどが課題と捉えている。

 

 

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<質問5>

高齢者の足としての「いなまる」の

今後の改善検討事項をどのように考えているか。

 

 

<町からの答え>

様々な要望等に基づき、

すぐに実施可能なものについては、

その都度行っていく。

 

 双方向化やルート変更等の大きな改善検討事項については、

現在の伊奈町内循環バスの運行に関する協定の期間が終了し、

運行事業者が再選定となる予定の

令和8年度に向けて検討を進めていく。

 

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 「いなまる」の課題。改善検討事項について質問した。

 

一方向でなく双方向で運行してほしい。

蓮田駅まで路線を延伸してほしい。

丸の内地区を通ってほしい。つつじ苑を通ってほしい。

まさに、私たちが何度も聞く町民からの声である。

 

 令和8年度に向けて検討を進めていく、こういった答弁だった。

令和7年度の入札ということで

残すところあと2年ということになるかと思う。

 

 

<質問6>

今の時点で、令和8年度の再選考の際の

条件としようと考えている改善点を聞かせてほしい。

 

 

<町からの答え>

現時点で具体的に上げられる条件はないが、

今後アンケート調査を実施し、

利用者の要望を多く集めるとともに、

先進事例等を参考にし、再選定の条件を検討していく。

 

 

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これからアンケート調査を実施するということだった。

要望を多く集めるため、そして、よい計画を立てるためには、

それなりに時間が必要となる。

早め、早めに動き出し、町民の要望をしっかりと反映できる、

そういった計画を策定してもらえるようお願いする。

 

 双方向にしてほしいという要望は、かなり多いと思う。

 

<質問7>

双方向にした場合、どの程度コストが上がると考えているか。

 

 

<町からの答え>

現在の2台体制で双方向化した場合、

反対方向のバス停留所を設置する必要があることから、

 

令和元年度の設置費用で説明すると、

バス停留所看板設置費及びバス停留所設置工事の合計で、

初期費用して600万円程度の費用が必要になると考える。

 

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全国様々な自治体で取り組まれており、

注目を浴びているのがデマンドタクシーである。

この6月議会のほかの議員の一般質問でも、

何度か取り上げられていることからも注目度があり、

期待されているのは明らかかと思う。

 

<質問8>

デマンドタクシーの導入について どのように考えているか。

 

 

<町からの答え>

高齢者や障害のある方、妊婦の方などといった

交通弱者に寄り添った施策と理解する一方、

 

町内を走る路線バスやタクシー事業者と営業エリアが重複することや、

町が実施している循環バスとの関係、

それに伴う費用対効果などが課題として挙げられる。

 

 現在、町では重度障害のある人を対象に

タクシーチケットによる利用料助成を実施しているが、

今後 交通施策の在り方なども含め、

福祉部門と連携を図りながら

調査・研究を続けていきたいと考えている。

 

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 交通弱者に寄り添った施策であると認識しているといった答弁だった。

「いなまる」が赤字であっても運行し続けるのは、

その性質、目的が高齢者の足となる、

そういったことが大きな目的だと認識している。

 

<質問9>

高齢者の足として考えたとき、

デマンドタクシーの運営費用の試算は行っているのか。

 

また、循環バス「いなまる」を双方向で運用すると考えたとき、

(双方向にした時の初期費用が600万円程度と試算しているとの答弁だった)

その予算で高齢者向けのデマンドタクシーを運用することは難しいか。

 

 

<町からの答え>

現時点では、デマンドタクシーの運営費用などの試算を行っていない。

また現在の2台体制で双方向化した場合については、

初期費用として600万円程度の費用が必要になるということで

先ほど答弁した。

 

 その後の毎年の運行費用については、

これまでと同程度と考えられるので、

デマンドタクシーの運用については

非常に難しいものと考えている。

 

 

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デマンドタクシーの費用は試算していない。

そして、「いなまる」を双方向化した場合

初期費用が600万円ほどかかるが、

初期費用がかかった後、運行費用については今までと変わらないと考えている。

こういった答弁だった。

 

<質問10>

答弁の中身として、

「いなまる」を双方向で運用したとしても、

デマンドタクシーよりも低価格で運用できる。

そのため費用対効果で考えるならば、

「いなまる」の双方向運転の方向で進めたい、

こういった解釈でよいか。

 

<町からの答え>

双方向運転の方向で進めると決定しているわけではない。

いろいろある運行形態等の中で、

どのような方法が良いのか、課題も多くあると考える。

また、そういった費用対効果も含め、

引き続き、調査・研究を進めていきたいと考えている。

 

 

<いなまる、デマンドタクシーの答弁を受けて・・・>

 令和8年まで まだ少し時間もあるので、

デマンドタクシーは、まだ試算していないということだが、

この辺も試算してもらいたい。

それと同時に高齢者の利便性の向上、

そこら辺も重要になってくると思う。

その辺を併せ持って、しっかりと研究してほしい。

 

 

 

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最後に、今後について。

町が考えている高齢者の移動手段の理想型について質問する。

 

<質問11>

高齢者の移動手段は今後どのようになるのがよいと考えているか。

 

<町からの答え>

高齢者が家に閉じこもらないよう外出を促す取組と併せて、

住み慣れた地域において安心して日常生活を営むことができるよう

外出の目的に合わせた移動手段が確保されることがよいものと考える。

 

 

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 外出を促す取組、

そして外出の目的に合わせた移動手段の確保、

どちらもとても重要な取組だと考える。

 

<質問12>

今の時点で、具体的な考えがあったら聞かせてほしい。

 

<町からの答え>

外出を促す取組としては、

令和4年11月から

希望する65歳以上の高齢者を対象とした「いきいき長寿パスポート事業」を開始している。

 

 住み慣れた地域で生活するための高齢者の移動手段については、

外出の目的に合わせて様々想定されるところである。

 公共交通機関である電車やニューシャトル、

路線バスや「いなまる」を含め、

一定程度確保されているものと捉えているが、

今後さらに高齢化が進展することから、

高齢者の移動手段の確保については研究していく。

 

 

<質問の最後に>

 さらなる高齢化の進展に備え、

移動手段の確保について研究していく、こういった答弁をもらった。

 

 自分が高齢者になったとして考えたとき、

大変な思いをすることなく便利に買物などに出かけたい。

そして、できるだけ自由に外出を楽しみたい、

このように思う。

恐らくほとんどの人が同じように考えるのではと思う。

 

 自分のこととして、しっかりと考えて

デマンドタクシーやその他の手法について、

また様々な手法の組合せについて、

しっかりと研究して前に進めてほしい。

 

 高齢者が生き生きと元気に生活できる、

町を楽しむことができる、人生を謳歌できる、

そのような伊奈町となるよう、

移動手段の早期確立に向けた取組をお願いする。

 

 

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2023年6月議会の報告は、ここまでです。

 

少し開けて、9月議会の報告を行わせて頂きます。

 

その際は、おつきあい宜しくお願い致します。