自己開示とは

自己開示とは、自分に関するプライベートな情報を相手に話すことです。自分の生い立ちや趣味を話題にする、過去の失敗を打ち明ける、自分の思いや意見を正直に話す等が自己開示の例です。自己開示をすることには、人間関係を構築できる、自信がつく、聞き上手になれる、などのメリットがあります。しかし自己開示する相手やタイミングを見極めたり、無理やり自己開示しようしないことも大切です。

 自己開示のポイント

  • 好かれないといけないという考えはやめる

自己開示の目的は相手に好かれることではなく、信頼関係を築くことです。相手に合わせた会話ではなく、素の自分を話すことが大切です。

  • 小さな話題から自己開示して話す

自分のことを話すことに慣れていない人は、どうすればいいのか迷ってしまうかもしれません。無理にプライベートな話をする必要はありません。好きな食べ物や芸能人、行きたい旅行先など、気軽に自己開示できる範囲の話題から話してみましょう。

  • 自分の弱みを見せる

自分の弱みを見せることで、相手は「ありのままに語ってくれている」と感じて信頼できる人だと思ってくれる可能性が高くなります。それにより、相手も同じように自分の弱みを見せてくれやすくなります。また、相手があなたと同じような弱みを持っている場合、共感してもらえることでさらに距離が縮まる可能性もあります。「◯◯が苦手」「◯◯をする時はいつも緊張する」「◯◯であることがコンプレックス」など、言える範囲で少し弱い自分もさらけ出してみましょう。

  • 自分の魅力を見せるチャンスを作る

弱みの開示だけでなく、あなた自身の魅力(強み)をアピールする機会も作ってみましょう。この際にも、相手に好かれたいといった思いから過度な表現や嘘を言ってしまうことはよくありません。あくまで素のあなたを話す中で、あなたの考えや仕事やプライベートで大切にしていること、意識的に取り組んでいることなどを話してみることがおすすめです。魅力的な人だと感じてもらえれば、相手から「この人に自分のことも話したい」と思ってもらえる可能性が高くなります。

  • 自己開示の度合いに気をつける

自己開示は適度に行うことが重要です。一方的に話しすぎたり、自慢話になったり、信用できない人に深い話をしたりすると逆効果になってしまいます。相手や場面に応じて、自己開示する内容や量を調整しましょう。

 

 注意点は

自己開示する際の注意点は、

  • 一方的すぎる自己開示は注意

自己開示は相手との信頼関係を築くための手段です。自己開示することが目的になり、一方的に話しすぎると逆に相手との距離が広がってしまう可能性があります。始めのうちは興味を持って聞いてくれていた人も、話が長引くにつれて「聞いてもいないのに、この人はなぜ自分のことばかり話すのだろう」と相手を不快にさせてしまう可能性もあります。

  • 自慢話にならないようにする

自分を良く見せることを目的とした“自分語り”は、「自己提示」と呼ばれます。たとえば、「東大に入ったものの、周りが優秀すぎて孤立してしまったんだ」というエピソードを披露したとしましょう。「大学になじめなかった」という失敗談を打ち明けているようで、「東京大学出身である」とアピールしていますね。このように、自分に関する“ポジティブな情報”を選択的に伝えることで、相手からの印象をコントロールしようとする行動が、自己提示です。自分への評価や好感度を上げられる可能性もありますが、失敗すると「自慢している」「虚勢を張っている」と解釈されてしまうことも。

  • 信用できない人には自己開示をしない

自己開示は相手に心を開くことです。しかし、相手が信用できない人だった場合、自己開示した内容を悪用されたり、他人に漏らされたりする恐れがあります。相手が信頼できる人かどうか見極めることも大切です。

 

 自己開示のメリット

重複する内容もありますが、最後に自己開示のメリットについてご紹介します、

  • 人間関係を構築できる

自己開示することで、相手に自分のことを理解してもらえるとともに、相手のことも知ることができます。それにより、相手との信頼感や親近感が高まり、良好な人間関係を築くことができます。

  • 自信がつく

自己開示することで、自分の長所や強みを再認識したり、相手からの肯定的なフィードバックを得たりすることができます。それにより、自分に対する自信や自尊感情が高まり、ポジティブな気持ちになれます。

  • 聞き上手になれる

自己開示することで、相手からも自己開示されやすくなります。それにより、相手の話を聞く機会が増え、聞き上手なスキルを身につけることができます。聞き上手はコミュニケーション能力の基本であり、人間関係を円滑にするだけでなく、仕事や学習にも役立ちます。

 

世知が無い世の中といっても、ビジネスの基本は今でも人間関係です。自己開示を適切に活用し、関係づくりの第一歩を踏み出していきましょう。

 

 

それでは、また次回をお楽しみにして下さい。フォローしてね