熱中症と水分補給 | 上野浅草通りクリニックのブログです!

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院長、クリニックのスタッフが日々の出来事をお伝えします

先週、関東地方も梅雨明けが発表され、毎日30度以上の真夏日が続き、体調を崩され方も多いのではないでしょか?(>_<)

 
熱中症は高い気温(28度以上)と高い湿度(70〜80%以上)の状態でなりやすいと言われ、ちょうど今の時期にあたる7月の下旬から8月上旬にかけての梅雨明け後がピークだそうです。
 
熱中症予防には、①バランスの良い食事と水分補給②十分な睡眠と休息③服装の工夫④屋内が高温・多湿にならない様な工夫が必要になります。
 
そこで、水分補給についてまとめてみました。
 
 
《飲み物を選ぶ時の注意》
 
①スポーツドリンクにはナトリウムやミネラルが含まれていますが、それ以上に糖分としてブドウ糖液糖や果糖が含まれている物が多い為、毎日の暑さ対策で飲み続けると、健康な方でも急性糖尿病を引き起こす可能性があります。
スポーツなどで汗をかいた後で飲むミネラル補給のための飲料水です。
 
②お茶や紅茶・コーヒーなどにはカフェインが含まれているため利尿効果を促進させます。メインに飲んでいると水分が尿として排泄されやすくなります。
ノンカフェインの麦茶はミネラルが豊富で、体を冷やしたり、抗酸化作用で夏バテ防止にも効果がありおすすめです。
 
③熱中症対策としてOS-1などの経口補水液の利用がありますが、塩分やミネラルがスポーツドリンクよりも多めに入っているので、脱水症状やそれに近い状態の発汗があった時や下痢や嘔吐などで脱水状の時には大変有効ですが、ちょっとした汗をかいたとか、清涼飲料水の感覚で飲むのは危険です。
塩分濃度が高いので高血圧や腎臓病などの疾患がある方は飲むのは避けた方が良いでしょう。
経口補水液を利用する場合は、かかりつけ医師に相談してみて下さい。
 

④ビールなどのアルコール類は、飲んだ量以上の水分が排泄されてしまうので水分補給にはなりません。

糖尿病の方や糖尿病が気になる方の熱中症対策としての日常的な水分補給は、ミネラルウォーターかノンカフェインのお茶が最も望ましいです。

 
《飲み物の摂り方》
 
①1日に1.5〜2リットル(最低でも1.2リットル以上)摂取する
 
②1回の量は、人の身体が無理なく吸収出来るコップ1杯(200ml)程度
 
③喉が渇く前に飲む→喉が渇いた!と感じた時には、すでに軽い脱水状態にある
 
④冷やし過ぎない→8〜13℃程度が一番吸収が良い(常温より少し冷えた程度)
 
 
 
 
まだまだ暑い夏が続きますが、バランスの良い食事と水分補給、十分な休息と睡眠をとって、夏を乗り切りましょう(^O^)                    N