みなさん、こんにちは。
衆議院議員 上西小百合です。
テレビ・新聞などで告知をしていただきました通り、
本日は私が所属する法務委員会において、
｢出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案｣
｢外国人の技能実習の適正な実施及び
技能実習生の保護に関する法律案｣に関する
参考人質疑が行われ、私も質問台に立ちました。
これらの法案は“国内の労働力低下の現状”
と“国際貢献”の光と闇がどうしても複雑に絡み合う、
研究すればする程に難しい課題が表面化してくるので、
慎重な審議が必要になってくるものです。
私はまず、経済連携協定（ＥＰＡ）に基づく
外国人看護師・介護福祉士候補者受入制度と
介護分野が対象職種に追加される技能実習制度
に関してご意見をお聞きしたところ、
それぞれにメリット・デメリットがあり、
かつ、施設によっても異なるようでしたので、
日本の制度を利用して日本に入国した外国人の
人権が最大限まもられるように法整備を
丁寧に行ってまいりたいと思います。
その他、日本の幾つかの職種の労働力不足を挙げ、
幾つかの国では一定要件を満たす非正規滞在者を
合法化することで労働力を確保しているように
日本国内でも支援団体からビザの期限切れなどで
非正規滞在状態にある不法外国人労働者の滞在を
認める“アムネスティ”の実施を求める声が
上がっていることに関してお伺いしたところ、
｢一度滞在を認めると半永久的にその制度を継続
させることになってしまう恐れがあるので反対｣
｢技能実習制度は廃止して外国人労働者を
正面から受け入れるべきだから賛成｣という
両方の意見が出ましたのでこれに関しては、
更に関係機関へのヒアリングを続けて参ります。
特定非営利活動法人移住者と連帯する
全国ネットワーク代表理事の鳥井氏、
法政大学社会学部教授上林氏、
愛知県労働組合総連合議長榑松氏には
大変貴重なご意見を頂戴しましたことに
心より御礼申し上げたいと思います。
今回のふたつの法案の存在意義が発揮されるように
先日の法務委視察で頂戴したご意見等も踏まえ
審議・判断をさせていただきたいと思います。