みなさん、こんばんは。
衆議院議員 うえにし小百合です。
過労死等防止対策推進法=過労死防止法が
成立して1年が経過することを受けて、国会では、
先般、全国過労死を考える家族の会等が主催して、
「過労死ゼロ社会をめざして!」緊急院内集会が
開催されたことを皆さまにご報告致します。
過労死は1980年代後半から社会的に注目され、
「過労死」という言葉は、日本だけでなく、
国際的にも「karoshi」として広まりました。
また、劣悪な雇用管理を行う企業の
存在と対策が指摘されていただけでなく、
2013年には国連社会権規約委員会は、
日本政府に対して立法や規制を
講じるべきと勧告を行いました。
厚生労働省が公表した2014年度の精神障害の
労災請求件数は1456件、支給決定件数は497件と
これまでで最も多く深刻な状況が続いています。
こうした状況下におきまして、去年11月に
過労死等防止対策推進法が成立し、今年7月には
①将来的に過労死ゼロをめざす
②実態解明のため勤務状況と、その後の
過労死や病気との関係を長期的に追跡調査
③2020年までに週労働時間60時間以上の労働者を
5%以下に低下(14年=8.5%)させること
等を盛り込んだ過労死等の防止のための
対策に関する大綱が閣議決定されています。
院内集会では、過労死問題に取り組む
弁護士や学識者から、20~49歳の若年層に
過労自殺が広がっていることや裁量労働においても
勤務実態を遺族が証明したことで
過労死として認定された事例、また、
EUでは過度な連続勤務時間を禁止、
最低11時間のインターバル休息期間を設けることが
定められている実例等が報告されました。
過労死をゼロを完全に達成することは今の日本で
大変難しい目標だと認識していますが、
「働く時は働き、休む時は休む」という
当たり前のメリハリが効いた職場環境の整備、
何よりもワークライフバランスを基本とした
ディーセント・ワーク(尊厳ある働き方)を
実践する為に政策制度を実現して参ります。
最近、この課題に関して多くのご相談を
メール等で頂戴するようになりましたが、
そのような国民の皆様方のお声こそが
私の活動の原点になりますので
引き続き忌憚のないご意見をお寄せ下さい。
http://ameblo.jp/uenishi-sayuri/entry-12073597610.html