みなさん、こんばんは。
衆議院議員 うえにし小百合です。
今年の司法試験で問題の作成等を担当した
明治大学法科大学院の教授が教え子だった
受験生に試験問題を漏えいしたとして、
法務省は、今日、この教授を考査委員から解任し、
国家公務員法の守秘義務違反の疑いで
東京地検特捜部に告発しました。
この問題は、今年5月に行われた司法試験で、
試験問題の作成等を担当する「考査委員」
を務めていた明治大学法科大学院の教授が、
試験前、自らが問題の作成に関わった
憲法の論文試験の内容を教え子の
20代の女性に漏えいしたということです。
考査委員は法相が任命する非常勤の国家公務員で、
試験問題の内容等について守秘義務が
課せられていて、法務省は、今日、
この教授を「司法試験の公正性・公平性に対する
信頼を根底から損なう行為だ」として、
国家公務員法の守秘義務違反の疑いで
東京地検特捜部に告発しました。
司法試験は数ある国家試験の中でも最難関とされ、
毎年7000~8000人が受験し、合格する人は
2000人前後で合格率は25%です。
裁判官、検察官、弁護士として司法の場において、
憲法14条に定められている「法の下の平等」を
担保する立場に就く皆さんの試験ですが、
その試験において、公平性が保たれないということは
極めて大きな司法不信を招くことになります。
私が所属する法務委員会での案件でもありますので、
法務省の対応、捜査当局の動きを今後、
注意深く見守っていきます。