みなさん、こんばんは。
衆議院議員うえにし小百合です。
今日は13:00から本会議で開かれ、
私が所属する法務委員会で審議が始まる
「外国人の技能実習の適正な実施及び
技能実習生の保護に関する法律案」について、
法務大臣から提案理由が説明され、
各党の代表質問が行われました。
本会議終了後、法案を主管する
法務省と厚生労働省の担当者から
具体的な説明を受けました。
外国人の技能実習は、
開発途上国の外国人を一定期間
(現在は3年、新しい法案では5年)受け入れ、
日本で知識や技術を学んでもらい、
実習生が帰国後、母国においてその技術を
広めてもらうという目的で
1993年から開始された制度です。
しかし、「技能実習」という位置付けながら、
「職場での労働」というのが実態で、
賃金の未払いや労働災害等の発生、
受け入れ先の職場・団体から失踪し、
不法滞在者になる等、厚生労働省の調査では
全国で1844カ所の実習先で労働法令が
守られていないことが明らかになっています。
法案では、実習生の送り出しを希望する国
との間で政府間取り決めを作成すること、
実習実施者について届出制とすること、
実習生の保護のため、通報・申告窓口を整備し、
罰則等を整備すること等を盛り込んでいます。
明治維新の時、日本は多くの欧米人を招き、
彼らの知識や技術を活かし、
国の近代化を進めました。
法案に盛り込まれた内容の精査とともに、
「技術を学ぶ・働く」ということを通じて、
外国人との共住・共生社会をどのように
作っていくのかという観点からも
法案審議に臨んで参る所存でございます。