みなさん、こんばんは。
維新の党 衆議院議員 うえにし小百合です。

去る2月12日、第三次安倍内閣が誕生して
初めての「施政方針演説」が行われ、
今日は本会議定例日ではない月曜日であるにも関わらず
民主党岡田代表、自民党谷垣総裁、そして、
我々維新の党からは江田代表による代表質問が行われました。
公明党、共産党は明日行うことになっております。
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以前にも記しましたが、①臨時国会の冒頭
②特別国会で内閣総理大臣が指名・任命された後
③国会の会期途中なのに首相が交代した場合に、
総理大臣が本会議場で行う演説を“所信表明演説”
と呼び、内閣総理大臣個人の所信として、
国政に対する方針や重点課題を説明述べるものを指し、
今回のような通常国会で総理が内閣全体の方針や重点課題を
説明するケースを「施政方針演説」と呼んで識別されています。

しかし、施政方針演説は毎年一月に召集される
通常国会の冒頭に行われるのが普通で、
今回のように開会から2週間半も経ってから
行われるのは極めて異例なことであります。

イスラム過激派による同胞の誘拐・惨殺など
許しがたい言語道断の不測の事態があったのは事実ですが、
政治力を発揮するのが待ったなしの緊急事態であるのに、
極めて悠長な感じがして私はイライラ感が募りっぱなしでした。

ただ、総理の施政方針演説は『アベノミクスの成果だ』
と様々な事象を挙げては自画自賛したことと、
明治維新の冒頭ヨーロッパの先進諸国を視察してまわった
岩倉具視、明治期の代表的な思想家岡倉天心、
今のNHK大河ドラマにも登場する吉田松陰と
終戦直後の日本を廃墟から復興させた
吉田茂総理の言葉を次々引用したことの他には
インパクトが余りないものだったと思います。

しかし、吉田総理の言葉が憲法改正を意図したものであったり、
岡倉天心の言葉は“農業は日本の美しい故郷を守ってきた『国の基
』だ”
としたうえで、農協改革の手柄話のように語るなど、
引用の意味するところが示唆するものを、今回はよく
国民の皆様にはお汲み取り頂かなくてはならないと思います。

確かに2年少々前、民主党政権が終焉し、
安倍政権が発足してアベノミクスが叫ばれるようになると、
長年日本経済のみならず、日本国の本国民を苦しみ続けさせた
デフレからは脱却でき、過度に進んだ円高の是正は進みました。

しかし、“消費税増税は時期をよく読むべきだ”という
我々の主張を無視し、昨年4月消費増税を強行したがために、
日本経済の舞台骨である消費の大減退を招き、
不景気感ばかりが増しているのも事実です。


アベノミクス三本目の矢である成長戦略は
我々維新の党が主張する規制改革や地域主権改革・統治機構改革なくして、
功を奏する訳がないのに安倍政権が行っていることは、
従前型の支持母体過保護・温存政策以外の何物でもありません。

私達維新の党はしがらみのない立場から、
思い切った大改革を断行し、結果的に、
国民の皆様方の生活向上を導き出してまいります。

いよいよ国会論戦も活発になってまいりますが
私も切磋琢磨して様々な提言をしてゆく所存です。