みなさん、こんばんは。
維新の党 衆議院議員 うえにし小百合です。

安倍総理の宣告通り、今日衆議院が憲法第7条の
規定(天皇の国事行為)により解散されました。
それに伴い、私の身分も衆議院議員ではなくなり、
『“前”衆議院議員』となった訳でございます。
憲法54条1項の規定では、今日から40日以内に
衆議院総選挙が行わなくてはなりませんが、
今回は異常に短く、12月2日に公示で14日投票
という極めてタイトな日程となりました。

いずれにいたしましても、まだまだ堅強な既得権益を打破し、
道州制の実現など日本の統治機構の大改革、
規制改革の断行、そして何より消費増税の必須条件であった
国会議員の身を切る改革=定数の大幅削減・歳費カットに
文書通信交通滞在費の使途透明化が道半ばどころか、
大事なことがすべて置き去りにされ、
スタートラインにさえ立っていない状況ですから、
私も石にかじりついてでも再び国会へ戻り、
やり残した大改革に心血を注ぎたいと思います。

多くの皆様方から賜りました
2年間のご厚情に衷心より感謝申し上げ、
引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう
謹んでお願いを申し上げたいと思います。

ところで、衆議院の解散は内閣の
助言と承認による天皇の国事ですから、
宮内庁から運ばれた紫の袱紗に包まれた詔書が
官房長官により議場に運ばれ、議長により朗読されます。
そして一斉に、クビを切られた衆議院議員が
(既に前衆議院議員なのかも知れませんが…)
万歳三唱することが慣例となっています。
万歳三唱の由来ははっきりしないそうですが、
帝国議会の頃から既に慣例化し、
“また当選して議場へ戻るぞ!”という
前祝だという説等と言われているようです。

しかし、今、衆議院を解散する時期だったのでしょうか?
先程述べた、国会議員の身を切る改革が実現したとしても、
国民の皆様に消費税増税をお願いするには、
全く不十分なのに議論をする雰囲気さえないままで、
“維新の党”が“日本維新の会”当時から
提出した法案も含めて、“議員自らが身を削る”
改革法案が棚晒しになったままなのです。

世論を無視した国民の納得の得られない
何の理由もない大義もない今回の解散によって、
私達の改革論議を封殺されたのに、
万歳をするのは本当におかしいと思い、
私達改革派は万歳はしないまま議場を出ました。

ところで、詔書は御名御璽(陛下のお名前と判)と記されております。
戦前の教育勅語などにも見られますが、
陛下のお名前を、いくら衆議院議長と言えども
呼び捨てにしたりできないので慣例化しているのですが、
なんと今回は、その部分を議長が読む前に
自民党議員は万歳をし、やり直しの様に
二回万歳をするハプニングがありました。

また解散と同時に議長も失職するため、
それらを宣言する資格が消滅はずなので、
“散会宣言”をする資格がなくなると
いうふうに解されているようですが、
伊吹議長は解散時に「本日はこれにて散会致します。」
と散会宣言をされたのも異例だったそうです。

いずれにしても、経済政策の失敗隠しの、
本来内閣総辞職すべき事態での解散に他なりません。
数の力で2年間、グイグイ好き勝手をし続けた
自民・公明の連立政権に総選挙でレッドカードを
突き付けるのが最大にして最強な政治改革だと思います。
700億円という国民皆様方の血税で行われる選挙で
皆様方の大切な1票1票を無駄にすることなきよう
選挙権を是非行使してくださいますようお願い致します。

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