みなさん、こんばんは。
維新の党 衆議院議員 うえにし小百合です。

去る10月31日に維新の党を代表して
衆議院本会議で政府から提出されていた
『女性の職業生活における活躍の推進に関する法律案』
について質問台に立ったことは既にお伝えいたしましたが、
同法案は様々な要素を含んでいますから
内閣委員会で結構時間をかけて審議されています。
この法案は、急速な少子高齢化が進む中で、...
国民のニーズの多様化や社会経済情勢の変化に対応しうる様に、
女性の職業生活での活躍を迅速かつ重点的に推進して、
豊かで活力ある社会実現を目指すものですが、
女性の私も他人事ではありませんから、
働く女性の視点から内閣委員会でも質問を致しました。

基本的に私は法案の趣旨には大いに賛同しています。
しかし、第二次安倍内閣が改造されたとき
一度に5名の女性閣僚が任命されました。
そして、それは国会議員の中だけからの
人選としては史上最高でもありました。

そのような時、能力ある女性を適材適所に
マッチした重用をするのは当然でありますが、
女性であることだけ、それだけを理由にして、
言わば特別扱いをして“女性だから任命する”状況は
不合理極まりありませんし、国民の皆様の為になりません。
本当に男女を平等に評価したうえでの人選であったのか、
大臣として適格であったのか当初から多数の方に
疑問の声を上げられる大臣がいたのも確かです。
それが証拠に、早々2名の大臣が辞任に追い込まれました。
こういった背景を私はしっかりと見つめなおし、
真の女性が輝く社会実現のための提言を多く発しました。

ところで、私は本会議の質問で、
有村治子女性活躍担当大臣が、
参議院予算委員会で民主党の蓮舫議員と、
有村大臣の著書を巡って凄まじい論争を
された例を引き合いに出したところ、
有村大臣から「本は出版したことがない。
事実に基づいて質問して欲しい。」とご答弁されました。

おそらく、私にこういったご答弁をなさった理由は
修正をして通告し直した私が議場で発した質問ではなく、
最初に提出していた修正前の原稿を元に役人が
書き上げた答弁書を大臣が読み上げただけであろうことは
本会議の模様をお伝えした中で以前お伝えいたしました。

しかし、蓮舫議員が指摘した有村大臣の著書は実在し、
今や国会議員の多くがそのコピーを所持しています。

要点として、蓮舫議員は「共働きの家庭の子供は
数十年後におかしくなる。」と書いていると指摘されましたが、
私は「…おかしくなると言う人がいるが私はそれを
他山の石として頑張って子育てをしたい」との
ニュアンスを出した表現だと読み取りました。

有村大臣は「見解の相違だ」と否定をされただけで、
『著書』がどのようなものであるかの解釈についても
冷静なご判断がいただけませんでした。

議員の質問に対して大臣など政府側は丁寧に、真摯に、
中身のあるご答弁をしていただきたいと改めて感じた瞬間でした。