みなさん、こんばんは。
維新の党 衆議院議員 うえにし小百合です。

今日、衆議院では議院運営委員会が開催され
臨時国会召集の議論が交わされました。

我々維新の党としても今月29日召集に異存はなく、
急激な円安、消費増税の雰囲気は日に日に濃くなるのに、
遅々として進まぬ国会議員の定数削減や報酬カットなどの
状況を鑑みると寧ろ遅きに失した思いの方が強くなります。

特に内閣改造から既に3週間も経過しました。
留任大臣が多いとはいえ、新大臣の施策を早急に聞きたいし、
もしも不十分な点があれば一日も早く追及したいのに
国会が開会されないと我々野党は成す術がありません。

そのような野党の意を受けて29日召集は決まったものの、
巨大与党は議論の場を少しでも奪いたいかのように、
会期末を何と11月30日にし、なんとあろうことか
会期を僅か63日だけにしてしまう方向を提案し、
そこから一歩も譲ろうとはしないのです。
維新をはじめ、多くの野党はせめて12月中下旬の
予算策定時期までの開催を要求しています。

また明日議院運営委員会が開催され、
その時には会期も決まるとは思いますが、
巨大になったが故に余りに傲慢さが見え隠れする
現在の与党の手法に辟易とする昨今です。

通常国会の際も強行採決を繰り返す与党の傲慢さをお伝えしましたが、
今臨時国会でもその与党の傲慢さは会期の件以外にも見られます。

普通、開会日には議席や所属委員会を決める短い本会議が
最初に開かれ、その直後天皇陛下をお迎えして開会式が開催され、
その後に衆議院本会議場で総理の演説が行われます。そして、
その後、最低一日は開けて各党の代表質問が行われるのですが、
今回は総理演説の翌日から各党の代表質問を強行する無謀さです。
要するに総理演説に対する微に入り細に入りした調査を
野党が行う時間を少しでも削ろうという魂胆が見え見えなのです。

しかも代表質問は事前、最低でも前日までには通告を
しなくてはならず、それでないと答弁をしてもらえません。
その慣例からいくと最低でも直前にしか公表されない
総理の演説内容を聞いて即座に質問を纏めなくては
ならないという作業が各党に課せられる訳です。
本当に姑息なやり方というしかありません。
それでは、野党が“国民の皆様の為にこれをこういった
目線で追及したい”と質問を練ろうと思ってもその余裕はなく、
国民の皆様の不利益にも繋がりがかねないのです。

ところで、その総理の開会日の演説を「施政方針演説」
とよんだり「所信表明演説」と使い分けている理由を
しばしば問われるので、ご説明させていただきます。

国会の会期には、年に一度だけ1月に召集され、
会期が150日で状況により一度だけ延長をすることができる
「通常国会(常会)」と、解散によって行われた
衆議院議員の総選挙後に召集される「特別国会(特別会)」、
そして様々な状況を勘案し、必要に応じて召集される
「臨時国会(臨時会)」の三形態があり、
後者2国会は延長が2回まで可能です。

それぞれ、その初日に総理演説がなされますが、
常会で行われる総理演説が「施政方針演説」、
臨時会、特別会でなされる総理演説が
「所信表明演説」と使い分けられています。

いずれにしても、私も維新の党は与党が数の力で国民生活を
悪い方向に舵を切らないように“闘う野党”精神を貫き、
だからと言って単なる批判政党の野党になることなく、
皆さんと共に日本をよくする為に邁進して参りますので、
臨時会でも倍旧のご指導ご鞭撻を宜しくお願いいたします。