みなさん、こんばんは。
日本維新の会 衆議院議員 うえにし小百合です。

本日は朝6時の新幹線で新大阪から東京へ向け出発をし、
「乳がん・子宮頸がんなど女性の病気予防に関する勉強会」
「維新・結い合同両院議員懇談会」「幹事長室会議」
「新党設立準備会『党組織・諸規定』WT第2回検討会」
に加え、
「マスコミ取材の応対」等に追われる慌ただしい一日でした。
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ニュース等でご承知の通り、安倍総理は
本日内閣改造と自民党役員人事を行いました。
今回の改造は“自民党の都合”であったのかも知れませんが、
決して“国民の都合”によるものではありませんし、
残念なことに“国民の皆様の為”でもありません。

私の議員会館のフロアにも昨夜から入閣確実と報道された
議員の部屋があるので早朝からマスコミが殺到し、
組閣本部へ呼び出されてからは豪華絢爛な胡蝶蘭を
抱えた花屋さんの出入りが続いています。
まだこのような状況に慣れない私には旧態依然とし、
国民の政治意識とはかけ離れた光景にしか見えませんでしたが、
組閣の日の慣習で夕刻には新大臣の部屋へ役所の幹部が
引っ切り無しに挨拶に来られていました。

ただ、今回の人事では女性閣僚が史上トップタイの5名入閣し、
加えて自民党重要ポストの政務調査会長も女性議員が
就任されたことは大変喜ばしいことだと思います。
1960年の第一次池田内閣の中山マサ厚生大臣が初の女性閣僚で

その後第二次池田内閣で近藤鶴代科学技術庁長官が誕生して以降、
三人目の女性大臣が誕生するまでには約20年の歳月を要したこと
を思えば隔世の感があると述べるベテラン議員がいました。
しかし、国民の半分は女性であり、これだけ女性社会進出も進み、
女性特有の疾病対策、出産・育児・教育等の面で
女性でなくては理解できない政策分野がクローズアップしている昨今、
有能な女性はもっともっと登用されるべきものと思います。

1955年の結党以来、ほんの一時期を除いて常に政権与党であっ
自民党では衆議院なら当選5回以上が大臣適齢期で、
それに参議院議員も加わりますから、今回の初入閣を
待望していた方は限りなく三桁に近かったと言われています。
そのような状況下で6名の女性議員が大臣等に選抜された訳で、
それぞれ輝かしい実績や能力をお持ちの方々で
いらっしゃることは言うまでもありませんが、
入閣を逸した男性議員の中には彼女達より更に高度な
功成り名を遂げた議員もたくさんいらっしゃいます。

本日のマスコミ取材でもそうでしたが、私はしばしば、
“議員活動をする中で、女性であることが何かハンディに
なることはありませんか?”と質問を受けるのですが、
与党内ではむしろその逆で女性であるが故に優遇される
特別枠のようなものがあるようにも私は以前から感じています。
今回の内閣改造に関する報道の中でもよく、
『首相としては女性の登用をアピールするとともに党刷新の
イメージを打ち出したい…』等というものを耳にしましたが、
やはり国民の皆様のことを第一に考えるのであれば、
“女性を登用して党のイメージアップを計る”のではなく、
閣僚は男女問わず実力で選ぶべきではないかと思いました。

なお、自民党の幹事長は谷垣前法務大臣がご就任されました。
民主党政権下の総裁でしたが、民主・自民・公明三党合意により
消費税アップを決定した時の自民党の最高責任者だった方です。

そこで忘れてならないのは、消費税を8%→10%と段階を踏んで
アップして国民の皆様に負担を強いる代わりに、
私共も訴えていた様に国会議員も身を切る大改革を
する前提条件が課せられていたことです。
即ち、議員の大幅定数削減と報酬カットですが、私共は
平成26年4月24日に日本維新の会・みんなの党・結いの党で
歳費3割削減等に関する「国会議員の歳費、旅費及び手当等に
関する法律の一部を改正する法律案」を衆議院に提出した
にも関わらず、与党は未だにその議論さえしようとはしません。
谷垣幹事長の誕生は予定通り『消費税10%実行の布石だ』と
言われていますが、安穏とそれを実行させるだけではなく、
国会大改革が大前提であることを私達は厳しく追及して参ります。