みなさん、こんにちは。
日本維新の会 衆議院議員 うえにし小百合です。

2月26日(水)は予算委員会分科会で
30分間の質問の時間をいただきました。
分科会とは本予算の審議を予算委員会で審議する中で、
本来開会時に予算委員に指名された議員が、
国政に影響を与えるであろう事を中心に質疑するので、
予算委員会を8つの分科会に分け、
それぞれが限られた省庁を担当し、

しかも一つの分科会で朝から夜中まで20人から24人
の議員が深く掘り下げた質問をできる場で、
予算を可決するまでに必ず行わなければならないものです。

有識者の予算の意見を聴取し、参考にする、
“公聴会”も予算可決に必須の関所で、
国会内で行うのが“中央公聴会”で、
地方へ議員が出向いて行うのが“地方公聴会”です。
今年は大雪で孤立地域を生じた
山梨県知事の発言が大きく報道されたので、
皆様も“公聴会”という言葉が
馴染み深くなられたのではないでしょうか?

さて、私は今回は第一分科会へ配属されました。
国会・裁判所・内閣府・宮内庁・会計検査院等に
絡む予算案について質疑応答をする場です。

私はかつて総務委員会で“携帯電話抑止装置”
について取り上げたことがあります。
皆様方の中にもコンサートの最中に
携帯電話の電源を切り忘れた方の着信音等で
不快な思いをされた方も多いと思いますが、
その様な事例の防止の為に時間や場所を限定の上、
携帯電話の電波の妨害電波を発し、
携帯電話を一時的に通話不可にする装置です。
その装置が導入・設置されることによって、
その場所では携帯電話が圏外になるので、
大学入試や運転免許試験場で実際にあった、
メールを使ってのカンニング等の防止も可能です。


今、就労のために日本に来る外国人の方々、
取り分けASEAN諸国や中国の方々が
ほしいと思われるのは顔写真も住所表示もあり、
銀行口座も開設可能な運転免許証だそうです。
そして、中にはそれを元にマネーロンダリング等を
行う方もいるのだとの情報を頂戴しております。
ですので、東京都の公安委員会の免許試験場に
昨秋この装置が導入されたことをお聞きし、
昨年5月から委員会でこの装置の事を取り上げた
甲斐があったと心より歓迎をしていたのですが、
今度はその導入を受け、カンニング軍団が東京を離れ、
埼玉・千葉・神奈川等に流れているとの報告を受けたので、
カンニング防止策の徹底、また装置の全国での普及を訴え、
ご検討下さるとのご答弁をいただいてまいりました。

私はこの装置の普及自体には交通安全を守る為にも、
また金銭犯罪防止の為にも大歓迎ですし、
今後全国で普及が進むことを期待しておりますが、
警視庁のその装置の導入にあたっての業者選定方法
(その装置と同様の装置を扱う同種のメーカーが、
少なくとも3社あり、性能も価格も大差ないのに、
特定の社と3000万円もの額の随意契約で行っていた)
に違和感を覚えましたので、その点でも答弁を求めました。
しかし、いくら深く掘り下げ何度繰り返し質問しても、
壊れたエンドレステープのように
同じペーパーを局長が読み続けるだけで、
実務担当者を承知できぬ国会の現状を情けなく感じました。
随意契約が続き、入札による競争原理が働かなくなると、
価格が高値で硬直化してしまうと懸念されます。
これは国民の血税を使っての導入ですので、
今後も国民の血税が無駄なく使われるように、
公平な入札が行われることを求めていきたいと思います。


また例えば、この装置を裁判所に設置することで、
秘匿されるべき被告人の裁判中のライブ映像が
外部へ流出する危険性もなくなりますし、
小・中・高等学校に設置することで
生徒同士が携帯アプリで集合場所を連絡しあい、
来なかったり、メール開封しない者を、
いじめの対象にする事案を防ぐことも可能になり、
近年問題視されております深刻なネット上での
いじめも減少するのではないかと思いますので、
今回は様々な場所での設置も同時に提案を致しました。
日本の技術の進歩をよい方向に活かし、
国民の皆様方の安心安全なくらしを守る
努力を最大限してまいる所存でございますので、
皆様方のご意見を今後も頂戴できれば幸いです。


その他にはピッキング被害にあった外国の方が
警察に通報したいが指紋を取られるのが嫌だと
事務所に相談に来られたことがあるので、
被害者や不起訴或いは司法の場で無罪が確定した人から
得た指紋や肖像写真の扱いについても聞きました。
被害者の者は犯人の指紋が特定されれば即座に破棄し、
不起訴や無罪になった方の者は条件により破棄したり、
保管したり扱いは分かれるとの答弁でございました。

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27日(木)の総務委員会ものは別のページで報告致します。