みなさん、こんばんは。
日本維新の会 衆議院議員 うえにし小百合です。

第185回国会(臨時会)は
12月6日金曜日が最終日とされていましたが、
2日間延長となり、昨日終了いたしました。

党派によっては早々から会期延長を訴えていたのですが、
安倍政権は衆議院に引き続き参議院の委員会でも
特定秘密保護法案を強行採決したので
最終盤で参議院は大荒れでございました。
先週木曜日には同法案も参院本会議で
可決・成立するものと思われていたのに、
最後の最後まで大混乱したのは
皆様方も報道等でご承知のことと存じます。

勿論、衆議院の方も異常でした。
通常、国会が閉会になると
開会中に限って存在する特別委員会はなくなり、
常任委員会なども開催することができなくなります。
しかし、いつ何時緊急事態が生じるかわかりませんから、
閉幕直前には閉会中でも委員会が
開けるような手続きを決議したり、
審議が未了の法案等を継続して次期国会でも
審議できるようにする委員会・本会議が
開かれるのが通例となっています。

ご多分に漏れず、今回も各委員会で
「最終日」であるべき6日に各委員会が開催され、
13時からは本会議に於いても、
その手続きが承認されました。
ところが、その決議の後になって与党は
国会を2日間延長する提案をしてきたのです。
結局、「数の論理」で与党の思い通りに国会は延長されましたが、
閉幕を前提にした閉会中審査等々の議決のあとに、
その本体の国会はまだ継続することを認める
不可解な現象が生じてしまいました。

そのような例は長い国会の歴史の中でも
昭和29年6月、国会内へ警察官が
動員されなくてはならない程紛糾した
“警職法改正”の際の異常事態時にしか例がありません。
そしてそれは先例としないことが
暗黙の了解として長年扱われてきたそうです。

因みに、一般社会では『法令2条』などで事実たる慣習や
常識的なものが法律と同様の効果を持ったり、
司法府では『判例』と称される
裁判の判決の積み重ねの踏襲がなされるように、
立法府の国会では『先例』と呼ばれる
過去の審議の事例が法律と同様の模範とされ、
その一部始終は『先例集』に収められて
六法全書のような存在となっています。
今回のこの事案は明らかな先例違反でした。

そこで、今度は民主党が他の野党に相談することもなく
単独で秘密裏に『安倍内閣不信任決議案』を提出しました。
衆議院が内閣の不信任決議をするのは
憲法の保障であり「チェック&バランス」
の三権分立の根幹をなすものです。
ですから、それを決議する三回目の本会議が
夜遅い時間から開催されました。

日本維新の会は民主党が提出した内閣不信任案に
全員反対の意思表示をしました。
確かに与党が特定秘密保護法案の委員会審議を
十分になさないまま打ち切り、
強行採決をして国会が混乱したのは事実ですが、
厳密に言えば、その元は自民党籍の委員長の所作であり、
立法府に属する方々が引き起こしたこと。
海江田代表が不信任案の提案理由にあげた事柄全て、
自民党のことであっても内閣のことではなかったからです。


次期国会は常会で1月中に召集されます。
私はそれまでの約1ヶ月半の間、
国政調査のため様々な施設の視察を予定しています。
そのことはフェースブックやホームページなどで
またご報告いたしますので、

引き続きご指導ご鞭撻を宜しくお願い致します。