みなさん、こんばんは。
日本維新の会 衆議院議員 うえにし小百合です。

先日衆議院で強行可決された『特定機密保護法案』が
参議院の委員会で審議中ですが、
そのため国会周辺は反対派が拡声器やのぼりを立てて
連日抗議のために集まり、
首相官邸や議員会館の周辺の人口密度は
非常に大きくなっています。

自民党幹事長がその方々をあろうことか『テロ』と
同一視する見解を表明されたのですから
余計反対派は勢いを増した感じです。

1960年(昭和35年)6月に、
日米安保条約に反対する学生達が国会を取り囲み、
女子東大生が亡くなる惨事があったそうですが、
その時、国会議員が審議をする
議事堂へ入れなくなったため、
議員会館と議事堂が地下道でつながったそうです。
その当時の写真を見る限り、
今回集結されている方々の数は
当時より圧倒的に少ないものの、
やはり多くの国民の皆さんが特定機密法案の
審議が衆院で十分にはなされなかったことに
相当不満を抱かれている証拠だと思います。

先にふれた自民党幹部の酷い発言もさることながら、
担当の森まさこ内閣府特命担当大臣の発言が
コロコロ変遷し、混乱を招いている状況は、
まさしく「朝令暮改」ではないでしょうか。
ただでさえ本法案に納得のいかない国民が多いのに、
このような対応では先が思いやられます。
要するに、同法案の方針が政府の中でも
いまだに定まっていないからに他なりません。

政府は今臨時国会の会期の延長をすることもなく、
今週末に迫った会期中での成立を
強行する構えだと言われています。
何度も述べてきたように、
法案の趣旨の重要性は十分理解できるのですが、
なぜそこまで拙速に推し進めるのかは理解できません。
会期を延長するなり、継続審議にするなり、
私の本心としては一旦廃案にして
通常国中に衆議院で慎重審議をやり直しても
決して遅いことはないと思っています。

参院でのこの法案の審議に主務大臣が出席するものの、
衆院にも重要法案は山積しています。
大臣が衆院の委員会へ出席できる時間に
委員会がセットされます。

そのため私の所属する総務委員会は
本日朝7時50分から始まり、
「消防団を中核とした地域防災力の
充実強化に関する法律案」の起草をした他、
NHK決算関係の審議を午前中いっぱい行い、
代議士会・本会議を挟んで、
午後は消費者問題に関する特別委員会において
エビやフレッシュジュースなどの食品表示偽装の
問題などについての質疑が約4時間続きました。
「一流」と名だたるホテルの高級レストランで
表示偽装が蔓延化していたことは、
消費者の信用を失墜させ、
安全面での不安までも抱かせている
と言っても過言ではありません。
長年の放置していた行政側の怠慢とも
いうべき不作為を糾弾する議員も
いましたが当然のことだと思います。

委員会散会後も党の勉強会(部会)や
議員連盟の会合が続きます。
元気に活動ができることに感謝しつつ、
皆様から寄せられるご意見を拝見させていただき、
今後の糧とさせていただきたいと思います。