みなさん、こんにちは。
日本維新の会 衆議院議員 うえにし小百合です。

第185回国会は52日間の臨時会だとは言え、
たくさんの重要法案が提出予定です。

今週は各省庁から個別に提出予定法案の概略の説明を受けたり、
個々の法案のヒアロングや勉強会が続き、
会議室へ缶詰めになっています。

また内閣提出法案の他に、
衆議院で20名の賛同者がいれば議員立法が可能なので
(予算執行を伴う場合は50名)、
その提案者である他党の議員からレクチャーを受けることもあります。

一昨日は民主党議員が中心になって草案作成中の
『過労死等防止基本法』について民主党代議士から、
また自民党の代議士からは『中国残留邦人等の
円滑な帰国の推進及び永住帰国後の自立支援に
関する法律の一部改正法案』の解説を受けた他、
厚生労働省の役人より『持続可能な社会保障制度の
確立を図るための改革推進に関する法』の
ヒアリングが8時からありました。

過労死の関係法は近年急増した
過労死等の防止策の基本を定めて、
結果的に仕事と生活を調和させて健康で充実した勤労が
できる状況をつくることを主眼とする法案ですが、
当たり前過ぎることをわざわざ法規定する
必要があるのか等々の意見を述べる議員が複数いました。
ただ、この問題は法の成否にかかわらず、
真摯に取り組まなくてはならない課題であることは確かであり、
労災認定を受けた労働者の家族、遺族などの財政措置や
税制処遇など総合的に捉えることは必要だと考えます。

また、中国残留邦人は第二次大戦末期、
ソ連の突然の満州地域侵入により虎児となった皆さんで
帰国を望まれた方々の高齢化が進み、
逝去される方も増える中でその配偶者として
同時に日本へ来られた方の待遇を
現実的なものにすることは当然であり、
一日も早い改正が必要なものだと思います。

社会保障制度の改革推進に関する法案は、
必修課題の「社会保障と税の一体改革」
を推進する中で、その推進法の規定による
「法制上の措置(社会保障制度改革推進法4条)」として、
社会保障制度改革国民会議の審議の結果等を
踏まえて制度改革の全体像・進め方を
明示する根拠法となるもので成立が急がれます。

ところで、今国会の目玉の一つ、いわゆる『機密保護法案』
については過去三回勉強会が行われましたが、
内閣府の担当者の答弁が実にあいまいで正直話になりません。
法の趣旨は理解ができ、必要性も感じるのですが、
今の法案のままだと賛成することはできません。

夏の参院選で「衆参ねじれ現象が解消された」
余波は予想以上に大きく国民にマイナスの影響を及ぼし、
国民不在の国会審議、何でも通過の危惧さえあります。
正直、今の与党には“驕り”を感じずにはいられません。

私は衆議院53議席を占める第三党の野党一員として
しっかり勉強して存在感をアピールし、
国民の皆様に寄与する覚悟です。