彼女は僕達の街から逃げた。
どうやら男に失望したらしい。
その「男」というカテゴリーにはきっと僕も含まれているわけで。
そうじゃなかったら彼氏という言葉は成立しないわけで。
彼女は一週間前ぐらいからカニバリズムの異常性癖者に拉致、監禁されていた。左目と右腕を食べられても彼女は兵士の如く立ち上がり立ち向かい、監禁部屋から逃げ出した。
男性という生き物に絶望した。
そう叫び散らして、血を散らして、
走って走って走って、
僕の前から消え去った。
僕より居場所に向いている彼女の同類の集い。
これは勘だけど、
でも、ほぼ確実で。
彼女が向かったのは、



「少女村」。