皆さんこんにちは、内海でございます。いつもご覧くださりありがとうございます。

 

現在内海は近所のスーパーで働くアルバイターです。20年ぶりに農産部門で野菜と果物に囲まれて幸せなバイトライフを満喫しております。

 

さて、農産部門は旬ごとに売り場がガラッと変わる面白い職場です。ちなみに現在は春の行楽シーズンなので、お弁当によく使われる食材や、アウトドア料理に使う食材の売り場面積が多いです。ブロッコリーとかもやしとか。

 

そしてやっぱりその季節らしい食材がよく売れるんですけど、中には例外的な存在もおりまして。その代表がシソなんですなあ。

バイトの先輩にシソとかミョウガって夏にしか売れないものじゃないの?って聞いてみたんですけど、どうも内海が務めているお店はシソもミョウガも季節にかかわらずよく売れるそうです。

 

シソってよく使い切れずに残りませんか?ちょっとだけほしくて少量のやつを選んで買うけど、それでも使いきれずに野菜室の奥の方でミイラになってるパターン。

あとすぐ痛むし、買った次の日にはへにゃってなる。へにゃ→ミイラは安定の既定路線。

 

そんなヘニャミイラ系野菜シソが当店では結構スポットライトを浴びておるらしい。

確かに結構売れてる。

 

ちなみに内海家はほぼシソは買いません。買ってもみんな嫌いで誰も食べてくれないから(内海は大好き)。

でもそんな野菜に限って栄養価は高いものでして、その点においてはシソも例外ではないようです。

 

気になったのでちょっと調べてみました。

 

 

シソの歴史

 

シソは中国が原産の芳香性の一年草で通年手に入りますが、赤しそは6月~8月に旬を迎えます。漢字「紫蘇」の由来は、その昔中国で死にかけの少年に紫のシソを与えたところ、たちまち蘇ったことに由来するようです。このことから、おそらく赤しそのほうが原種だと思われます。

 

ちなみにこの少年が死にかけた原因は「食べすぎ」です。

 

日本には縄文時代の古墳からシソの種が見つかっていることから、少なくとも2500年前には伝わっていたようですね。

平安時代には薬として利用されていて、食用となったのは江戸時代に入ってからだそうです。

つまりシソは、平安時代は死にかけの食いしん坊を救う救世主としてその名を馳せ、江戸時代に入ってからは食べすぎによって一時代が終わるのを未然に防ぐ影の立役者として活躍していたと言えそうです。

 

 

シソの栄養

 

そんな食いしん坊の命綱ともいえるシソですが、実際にはどのくらいの栄養を含んでいるのでしょうか。

シソ(大葉)はとにかくビタミンとミネラルが豊富で、特にビタミンA、K、B群、葉酸、鉄分、カリウム、カルシウム、マグネシウムが豊富です。ちなみにビタミンAはホウレンソウの倍以上、鉄分もホウレンソウに匹敵するくらい含まれています。

ちなみにビタミンAとはβカロテンのことですね。

 

つまり「βカロテンとりたきゃ大葉食え」ってことになりそうです。

しかし多くの人はこう思うはず。「大葉って大量に食べるものじゃないじゃない」。

 

これに関しては、山形県の郷土料理「だし」が非常に参考になりますので、ご紹介したいと思います。

 

だしは、山形県の郷土料理のひとつで、基本的な作り方はキュウリとナスを小さく切ったものに醤油を加えるだけ。現地では主にごはんやお豆腐にかけて食べられているそうです(農水省HP参照)。

しかし、このだしという料理は「100家あれば100通りの作り方がある」とも言われており、中には大葉を加える家庭もあるとのこと。

 

そうです!このだしに大葉を入れてしまえばよいのです!

調味料はクラシックにお醤油で、ちょっとこだわるなら出汁醤油でも美味しそうです。しょうがや鰹節、すこし粘り気が欲しい方はオクラを刻んで入れても美味しそうです。

 

ああ、想像しただけでご飯が欲しくなりますねえ。

炊き立てのアツアツごはんに、大葉たっぷりのだしをON、、、そのまま一気に頬張れば、お口の中がパ~ラダイス!

たまりませんねぇ、、、美味しくいただけてしかもお野菜もたっぷり。夏野菜みずみずしさと薬味のさわやかさ、炊き立てごはんの甘味が生み出すハーモニー、キュウリのシトルリンと大葉のβカロテンが作り出す美と健康の二刀流。これはだしを作らずにはいられません。

 

早速内海は近所のスーパーに買い物に行きます。

もしお野菜売り場で鼻の下を伸ばしながら大葉とナスとキュウリを大量に購入している変態がいたら、暖かい目で見守ってあげてください。

それはきっと明日のあなたの姿かもしれませんので、くれぐれも罵詈荘厳を浴びせないようにしてあげてください。