ちょっぴり真面目な話 | 村純の業務日誌

村純の業務日誌

株式会社 村純(むらすみ)の業務日誌は、造園、お庭に関するブログです。

ご迷惑をお掛けいたしております

 

 

忙しいときは申し訳ないくらいブログの更新をしないが、この2ヶ月でアップした数は脅威的なものがある

気が付けば過去2年間でアップした合計数を軽く上回っていた

 

この更新頻度だと仕事に復帰した時のギャップが心配だ(笑)

 

 

 

日曜日の朝から気分に任せて書きなぐる記事、少しばかりオヤジの戯れ言にお付き合いいただきたい

 

今朝は濡れた路面を走る車の音で目を覚ました

白々しく夜も明けてくる時間で、とても具合の良い目覚めだった

 

私は雨が好きだ

もちろん仕事の時のことではない

 

 

植木屋になりたての頃、親方からよく言われたことがあった

「雨の景色を見に行け」、とか「雨の似合う庭は良い庭だ」、といったような言葉であった

 

造園屋とか植木屋、庭師と呼ばれる人は「感性、センスを磨け」、とよく言われる

親方や先輩職人から教えてもらえるのは、仕事の手順や段取り、道具の使い方くらいのものだ

 

庭造りや植木の剪定、枝作りに最も大切な感性、センスは人から教えてもらうことが出来ない

感覚といったものは個々が持った才能であるからだ

 

羨ましいが生まれたときから非凡な才能を持った人はいる

残念ながら私のような凡人は努力によってそれを身に着け、磨いていくしかない

 

その方法は千差万別だ

一つの方法としては、一般的に良いとされる美術品や絵画、風景を目にすることだ

そこで自分の物差しをつくり、引き出しを増やしていく

 

偉そうに語っているが、「なるほど、そういうことだったのか」、と心から思えるようになったのは、つい最近のことである

 

 

庭や風景は人によって捉え方や感じ方が違うのは当たり前のこと

 

なぜ私は雨が好きかというと、物が濡れると表情が豊かに見えるからだ

 

気の利いた料亭などは客人を迎えるとき玄関に打ち水をする

また、露地(茶庭)もそうである

 

濡れると石や木々、葉っぱの色が鮮やかになる

特に渇きがけは一段と石の表情が活きて見える

この感覚は日本人が持つ独特なものではないだろうか

 

仰々しく言うと、「わび・さび」の心に繋がるのではなかろうか

 

 

京都の料亭の玄関

なんとも艶やかである

 

水に濡れると石の表情が豊かになる

 

申し訳ないが流行りのタイル、コンクリートにはその表情はない

いつ見ても、どいつを見ても同じ表情をしている

 

 

庭は年月や季節、時間帯によって様々な表情を見せてくれる

 

造りたての頃の表情

庭は出来上がった時が完成ではない

植物の成長や石の風合いが出てきて完成へ向かってゆくのだと思う

 

 

時間が経つにつれて庭の表情は豊かになる

数年後、春の朝

 

 

彩鮮やかな季節

初夏の夕刻     光線の当たり方で感じが違って見える

 

 

個人的に一番好きな表情

石の表情が浮き出る雨降りの日暮れ

 

 

寂しげな表情を見せることもある

このあとは優しい芽吹きの季節が待っている

 

 

少なくなってきたが、庭造りがしたい

表情豊かなお庭を…

 

 

何事も好きになれば探求心が芽生えてくる

また、疑問も生じてくる

 

 

最後はスタッフに向けた一言だ(笑)

 

 

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