同僚達が、年に数回、推しのライブを見に都会へ行っている。

推しの話を、楽しそうに話しているのを、ふむふむと聞く。

 

同僚はみんな同年代。

お年頃。

更年期…きっとみんなそう。

そんな話しも、おもしろおかしく笑わせてくれる。

お年頃に幸せホルモンたっぷりの熱中できる物があるのは、とっても幸せな事。

 

 

母は、好きな歌声はあるけれど、ファンクラブに入ってまでライブへGOの意気込みは無い。

なほの中受の塾が細切れで送迎三昧、この3年間、子達の送迎であっという間に過ぎ去ってしまってた。

母に推しはいないわ~と思っていたけれど、母も推し活やってたやってた。

 

なおとさんのお陰様々で、試合を見に行く楽しさを頂けていた。

母の推しは、なおとさん以外にもいて、県大会、ブロック大会で試合を見させて頂くと、職人技のように、寸分違わず決めていく高校生がいらっしゃる。

神々しくて、本当に感動し、そして、感涙(これはきっと更年期)。

 

当然、おばばは輝く推し若人をつかまえて、毎回感動をありがとうと話しかける。

なおとさんが嫌がる母の行動の一つ。

 

どの高校生も本気で打ち込んでいて、試合前の真剣な表情、芸術的な試合運び、男女関係なく嬉し悔し涙を流す若者達の美しさよ、すばらしい。

毎回、本当に感動して善き1日に感謝をしていた。

 

だがしかし、全国大会後、決意を新たに朝練に励むなおとさんは、もう一つ決意を新たに。




『これから先、公式戦は、絶対に見に来んで。

親が見に来とると、なんでか分からんけど力みがでるけ~、ただでさえ、すげ~緊張するのに、余計な力みが入って外すのは嫌じゃけ~絶対に来んで。』

次の大会へつながる試合は、出禁になりました。

 

辺鄙な場所へ道具を運ぶために送迎必須の部活。

『ありがとう』とは口にしないなおと。

試合や自主練が続くと、毎週毎週何度も送迎。

ありがとうと言ってほしいなんて、これっぽっちも思っていないけれど、送迎してもらえることを当たり前と思うなよ、口にしなくてもいいけれど、先生や部員、他の保護者や保護者会や同窓会みんなみんなのサポートがあって部活が出来とることをありがたいと思える心は持ちいよと話はすれど…。

 

公式戦を出禁になって気付く。

推しの試合が見られることは当たり前では無かった…。

時に、めっちゃ眠い、送迎しんど~と思いながら送迎する時も何度もあるけれど、送迎をさせてもらえることも当たり前じゃ~無かった~。

 

来年の今頃は、なおとさんは多分もう家にいない。

そして、なおとの性格的に、もう、今のように長期間一緒に暮らすことはないだろうと思う。

 

子育てはあっという間。

当たり前にあると思っていた時間はあっという間に過ぎ去っていく。

 

アレルギーに悩み苦しみ病んでしまっていた頃も療育に通っていた頃もめちゃんこ悩んでネガティブを背負っていたけれど(母が母だけが)、子はあっという間に、力強く成長する。

 

一緒に過ごせる時間を大切にしてきたつもりだけれど、もっともっと大切にすればよかったなと今非常に思う。

 

 


 

公式戦ではないため、4か月ぶりにお許しが出て、高校生~大人も含めた試合を一日中堪能してきた5月初旬。


ありがたいことに、母が出禁になっている間も見続けてくれていた他校の保護者の方々が、話しかけてくれ、母の知らぬなおとを教えて下さる。



無口ななおとなのに、他校の学生さんや保護者の方から毎回声をかけて頂くらしく、無口らしく、ぼそぼそだけれど受け答えしている姿を見ると、親だけでは到底経験させてあげられなかった広がりのある世界を、部活を通して楽しめているんだなと本当にありがたいなと思う。

 

親はなくとも子は育つ。

だけど、親として、一緒にいさせてもらえる、あともうほんの少しの時間、大切に過ごそう。

 

こうやって、来年の旅立ちのことを考えると、すぐに泣けてくる(これもきっと更年期)。

とりあえず、1回くらいは6時半までにお弁当作りを間に合わせよう。