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https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20240115-0208
昨日9年ぶりにラグビー日本代表ヘッド
コーチに復帰したエディ・ジョーンズ氏が
新たなコンセプトである‘超速ラグビー’に
ついて語り、トム・ホーバス氏や栗山英樹
氏ら成功している他競技の指導者に
アプローチしていることも明かした。
エディHCといえば前回HCを務めた時にも
09年に野球のWBC優勝を果たした原辰徳氏や、
12年ロンドン五輪でバレー女子に銅メダルを
もたらした真鍋政義氏と会談して成功の秘訣を
学んでいるわけでラグビーのみならず他競技
から成功の秘訣を貪欲に学ぶ姿勢は健在で
ある。
こういったエディ氏の姿勢は日本の指導者と
しては珍しく、その競技のみの常識に拘泥し
変化にアジャストできない指導者が多いのが
現状だ。
スポーツライターの生島淳氏が以前エディ
HCに初めてインタビューした時に、いきなり
‘何でウォリアーズはボール支配率が低いのに
強いんだ?’とNBAについて質問されたのには
驚いたと語っていたがインタビューアーの生島
氏がNBAなどのアメリカンスポーツに詳しい事を
知っていたようだ。
実際その後ラグビーでも南アフリカがボール
支配率よりエリアマネジメントを重視するように
なっているし、サッカーでもポゼッション全盛から
ショートカウンターを武器にするチームが強く
なっているのを見ても時代の先を見ていた
事になる。
以前も記したようにアメリカンフットボールの
NFLがパスシチュエーションでブリッツDFが
増えたのは、94年にサッカーW杯がアメリカで
開催され当時のサッカーの流行がプレッシング
だった影響ではないかと思った。
アメフト・ラグビー・サッカーは同じフットボール
だしバスケの戦術もゴール型で互換性があると
いうのが欧米の感覚に対し、日本の場合は特に
野球関係者を中心に‘野球以外興味ない’と
同じ野球にも拘わらずMLBにすら関心なく国内
野球の常識のみに囚われる者が多い。
こういった事を考えるともったいないわけで
エディHCのように他競技から貪欲に学んで、
いいところを取り入れようとする姿勢こそ日本
の指導者に必要ではないかと思うのだ。