今から50年前の今日73年9月14日にOAされた
ウルトラマンタロウ24話は、ウルトラの国の全貌が
明らかになるEPで有名だし当時大いに話題に
なっていた。
だからウルトラの星の全貌が見られる事ばかりが
話題になっているのだが、ただ違った見方をすると
ベースはウルトラセブンの超兵器R1号=ギエロン
星獣編というのが分かる。
すなわちヨーロッパの某国が開発したトロン爆弾の
実験で爆破されたムルロア星の生物が怪獣化して、
復讐のために飛来するという展開は完全にギエロン
星獣編を彷彿させるが今回のムルロアは全身から
吐き出すアトミック・フォッグで地球を闇に閉ざし宇宙
蛾スペースモスを引き連れて来た。
このスペースモス自体1匹程度は大した事ないの
だが無数で行動し、光が苦手なムルロアを守るだけで
なく光源を攻撃するという厄介な敵である。
このムルロアがアトミック・フォッグで地球を闇に閉
ざし光源をスペースモスが攻撃して潰すシーンは
ウルトラマンガイア最終章=49話に登場した、数に
物を言わせ太陽光を遮断して地球の生態系を狂わせ
ようと破滅魔虫ドビシに受け継がれている。
やはり空が闇に覆われるというシーンは昭和・平成を
問わずインパクトが強いし太陽光が届かないというのは
終末感溢れるわけで、それだけにアトミック・フォッグを
晴らすウルトラベルを取りに行くというのがウルトラの
国が公開される理由付けなのだろうと思う。
ちなみにガイアでは対抗するのに地球怪獣軍団が
登場し、空にうごめくドビシ軍団を攻撃していた。
そういった意味でセブンのギエロン星獣編のプロットを
使って、ウルトラの国を初公開した流れを引き継いだ
のがウルトラマンガイア最終回ではないかと思う。