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https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-sp-tp0-220723-202207230000982
今日は20東京五輪開会式から1年だが河瀨直美監督が
演出した20東京五輪の記録映画「東京2020オリンピック
SIDE:A/SIDE:B」が公開されているものの、興行的に大苦戦
しているようで‘やはり’という感じだ。
アスリートを中心に描く「SIDE:A」と非アスリートを中心に
描く「SIDE:B」の2部構成になっており日にちをずらして公開
されているのだが、個人的に今さら感が強く高い金を払って
まで劇場で2回も行く気はしないのだから特にスポーツに
興味のない人達には意味がない作品だと思ってしまう。
巷では‘コロナ禍で国民の多くが反対したにも拘わらず
強行した黒歴史を今さらながら振り返っても’という声が
多いのに対し、昨年の東京五輪を大いに楽しんだ個人的
な意見を記すと記録映画など意味があるのか?という事。
そもそも64東京五輪の頃は五輪こそ唯一無二のスポーツ
イベントだったのだろうが、今や数多くあるスポーツイベント
の1つに過ぎないと思うわけでアスリートの多くは五輪終了
後に行われる大会に頭を切り替えて出場しているケースが
多い。
16リオの頃は大会終了後BS-1で種目別でダイジェスト
版がOAされていたのだが今回は終了後に夏の甲子園が
始まったし、パラリンピック中継に入っていた。
しかも64東京五輪は22競技で記録映画は169分に収
まったのに対し今回は倍以上の45競技もあるので、とても
じゃないが1本の記録映画という形で残すのは不可能だと
思うのだ。
つまり実施競技が多過ぎて全く取り上げられない競技も
当然ながら出て来るだけでなく、日本人のメダリストすら
フォローできないのではないか。
さらに64東京オリンピックの記録映画は市川崑監督が
記録より芸術的な撮り方をしたのが話題になっていたの
だが、どちらかといえば東京五輪に批判的なサイドの
河瀨直美監督作品だから余計にネガティブな切り口に
なっているのではないかと思ったりする。
こうして見ていると今回の記録映画が今ひとつなのは
1:メジャー競技の選手のほとんどがプロ化しており五輪が
全てではないため、選手達の多くが終わると別の大会
に切り替えるというケースが多く余韻に浸るヒマはない。
2:実施競技が多過ぎて日本人のメダリストですら全員を
フォローできないし、大会全体を俯瞰する形での記録
は難しい。
というものだと思う。