追記①WHOの考える陽性率

世界保健機関(WHO)が経済活動再開の基準とする陽性率5%ですが、吉村知事は、大阪府の陽性率のグラフの10%の所に線を引いて、1大阪の陽性率が、18.9%(11月23日)、18.3%(11月24日)と高いのは一過性であるといい、確定診断検査における陽性率の7日間移動平均11.4%(11月23日)11.8%(11月24日)11.7% (11月25日)についても高くはないといいました。
 
追記②山中伸弥医師が考える陽性率と人工呼吸器が必要な重症者数
山中伸弥医師がコロナについて独自で解説しているWEBサイトでも、大阪府・大阪市の陽性率の高さと、人工呼吸器が必要な重症者数が、全国と比較しても高く、感染がけた違いに多いアメリカのカリフォルニア州の指標溶離も悪いと懸念を示しています。
以下引用

大阪、東京、北海道の比較(12月2日)

メディアでは、日々、都道府県別の感染者数が発表され、私たちは一喜一憂しています。しかし、各都道府県は人口が大きく異なります。また感染者の絶対数に加えて、検査の陽性率も考慮しなければなりません。
感染者が多い、東京、大阪、北海道について、人口当たりの感染者数や、検査の陽性率を比較してみました(図1)。
これを見ると、大阪府や大阪市が、全国の中でも人口当たりの感染者数や、PCR検査の陽性率において突出していることが判ります。
参考として私の第2の活動拠点である米国カリフォルニア州の指標を示していますが、感染者数の多いアメリカの基準からみても、大阪の状況は深刻です。
また、人工呼吸器が必要な重症者数の数を見ても、大阪府が突出しています(図2)。
大阪府、特に大阪市では、報告されている以上に感染が拡大し、結果として重症者の増大につながっていると考えられます。

 

 

引用ここまで

2020年11月25日(火)フジテレビ・関西テレビ(全国ネット)『とくダネ』(8:00 ~ 9:50)から、上本町わたなべクリニック院長渡邊章範博士が「大阪で陽性者を補足できていないことについて」取材を受けました。

 
11月23日と11月24日の大阪の陽性率が、18.9%、18.3%と高い値を示しました。陽性率の7日間移動平均でも11.8%(11月24日)でした。
 
【参考②】確定診断検査における陽性率の7日間移動平均11月23日11.4%11月24日11.8%11月25日11.7% 

(大阪府HPからwww.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00362734/sihyou.xlsx)

 

 
以下が上本町わたなべクリニック渡邊章範院が、多くの取材内容の中で、実際に放送された部分です。
 
【大阪では、検査体制の不足により、感染の確率が極めて高い人を選別していること示し、まだ、検査しなくてはならない陽性者がいる。
①保健所に電話がつながらない
②なかなか濃厚接触者と認めてくれない
③濃厚接触者と認められたが、検査を受けるのが1週間後といわれた事例が数多くある
という大阪の実情があります。】
 
この放送では、吉村大阪府知事が生出演しており、最後には大阪のPCRの検査数が少ないのは確かであると認めました。
 
同時に生出演していた関東の感染症の教授も、これは、PCRの検査数が少ない。これは、多くの陽性者を検査漏れが起こっており、市中に感染者が知らずに生活していることを示すと見解を述べていました。
 

これは、大阪市でのPCRのキャパが少ないことに起因しています。

キャパが少ない根本原因として、行政検査であるコロナPCRを行う大阪市立環境科学研究所と大阪府立公衆衛生研究所の2つの地方研(地方衛生研究所)を大阪府と大阪市の政治家が、3年前に二重行政の無駄といって、2017年4月に大阪健康安全基盤研究所に統廃合し2つから1つに減ったからです。統廃合後も、人材交流が進まず、その間にコロナが来てしまったのが実情です。

政令指定都市の大阪市と人口第3位の大阪府には、やはり、無駄な2重行政ではなく、コロナの今となっては、だれの目から見ても2つの地方研は必要であったことを意味していると考えます。結果論として、統廃合は間違った判断と思います。

 
 
 
上本町わたなべクリニック(PC・メイン)

http://www.uehonmachi.jp/

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トラベルクリニック大阪上本町(ワクチン・予防接種)

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<院長 渡邊 章範(たかのり)略歴>

平成10年3月大阪市立大学医学部卒業(医師)。平成15年3月大阪大学大学院卒業(医学博士)。第一回RNA若手の会からの参加者で、第一回RNA学会会員(当時大学生)。大阪市立大学医学部、阪大微生物研究所などでRNAの研究を行う。結核予防会での非常勤職員としておよそ4年間勤務。文部科学省日本学術振興会特別研究員(PD)、大阪市立大学附属病院総合診療科高血圧グループ後期臨床研究医(シニアレジデント・SARSの時は発熱外来も担当)を経て平成18年5月17日上本町わたなべクリニック開業。現在に至る。総合診療医としてメディア出演多数。コロナウイルスの専門家としてのメディア出演も50回を超える。翻訳本として「マシューズ生化学要論(東京化学同人)」。「病気の9割はこれで治る!血管と自律神経(主婦と生活社)」、「その痛みやモヤモヤは 「気象病」が原因だった」、「気象の変化が、自律神経を狂わせる!(青春出版社)」執筆。上本町わたなべクリニックは、中国大使館・ハワイ州・タイ・ベトナム・マレーシア・カンボジア・ラオス・ミャンマー・台湾・シンガポール・ブルネイ・韓国のコロナPCR検査指定医療機関です。