由衣はジャイアントペンギンの側で、岩に座って、すっかり打ちとけていた。


ただ、あたりには小型のペンギンはいたが、ジャイアントペンギンは居なかったようなので、


由衣は寂しそうに言った。


「もしかすると、おまえが最後の1匹なの?私と一緒だね。私も人類最後の1人になっちゃった。」

由衣のタイムトラベルには逃亡以外に、もう1つ目的があった。


過去の絶滅動物達の、その理由を調べ、人類の絶滅を防ごうとしているのだ。


「おまえの名前何にしよう?」 由衣は考えた。


「そうだ、ペンギーはどうかな?」(そのままやんけっ∑!!


ジャイアントペンギンは「クァ、クァ。」と叫んだ。


ペンギーは海に向かって、揺れながら歩き始めた。ペンギン黒・・・


ペンギーは少し歩くと、振り返って、「クァ。」と叫んだ。


どうやら一緒に来いと言っているようだ。


由衣もペンギーの真似をして、手をパタパタさせながら歩いて行った。


海面の近くに着くと、ペンギーは海に飛び込んだ。


由衣は、海の中まではついていけないので、陸で待つことにした。


しばらくすると、由衣の足元に海面から飛び出すようにして、ペンギーが出て来た。

そして、くわえてきた小魚を由衣の足元に放り出し、「クェ、クェ。」と鳴いた。


「あ、ありがとう。私のために獲ってきてくれたんだ。」


由衣は懐からレーザー銃を取り出し、出力を落として、小魚を熱し始めた。


ペンギーは珍しそうに、由衣がすることを見ていた。


小魚の熱を少し冷ましてから、由衣は美味しそうに食べ始めた。


「クワワッ、クワワッ。」それを見たペンギーは嬉しそうだった。


「そこまでだ、上原由衣!」


由衣を追ってきた、合成人類の兵士がレーザー銃を構えていた。


                                                続く。