ベジタリアン宮沢賢治の苦悩 その1 | 上原一徳のブログ

ベジタリアン宮沢賢治の苦悩 その1

宮沢賢治は動物を食することに罪の意識を感じ菜食主義の立場をとっていたようです。

この観点から「注文の多い料理店」を読み込んでみると、世間一般で行われている同作品の解釈は正直

「ちょっと浅いな」

と感じてしまいます。

すでに同作品を読んだことのある方は多いとは思いますが

 

あらためてこちらで全文を読んでみてください。

宮沢賢治 注文の多い料理店 - 青空文庫

 

賢治の菜食主義に関する文学研究者の立場からの考察はこちらが参考になりますが、

 宮沢賢治作品における「肉食の罪」

 

「注文の多い料理店」については触れられていません。

 

おそらくこの文章の著者はベジタリアンではないのだと思います。

 

それから賢治が亡くなった翌年(1934年)に発表された「ビヂテリアン大祭」という作品も菜食主義がテーマとなっているのですが

宮沢賢治 ビジテリアン大祭 - 青空文庫

 

80年以上も前にこのようなテーマで小説を書いていたことに驚きを感じます。

ぜひじっくり読んでみたいと思います。

 

(その2に続く)