かえもん創業の原点 | 上原一徳のブログ

かえもん創業の原点

本日5月10日は母の命日。13年前に霊界入りしましたので昨年13回忌を終えました。
20代のとき鹿児島の病院で手術をするための輸血でC型肝炎のウィルスに感染し、57歳でそれが発症、約13年間の入院生活、70歳で肉体と精神の病に苦しみながらその生涯を終えました。
母のとなりのベッドには30年間も入院しているおばあさんがいて、そのほかの患者も家族が何年間も見舞いに来ないような見捨てられてしまった方々が少なくないと聞きました。


当時まだ20代だった私は 
なぜこの世には心と身体を病んでいる人々がこんなにたくさんいるのだろうか? 


母だけでなくそれらの方々がみんな健康になる普遍的な方法はないものだろうか? 


そのために何か自分にできることはないだろうか?


と常に自問自答しながら暮らしていました。
その答えの一つが2年半前に開業した
オーガニック菜食料理店 かえもん
です。


かえもんでは最高レベルの安心安全な食材を使って全て手作りで料理を作っていますし玉ねぎやニンニクなど五葷も使わない日本初の完全オリエンタルヴィーガンレストランという極めてニッチなポジションですので経営効率的には非常に厳しく開業以来31ヶ月連続で赤字です。
しかし今では世界数十カ国から年間に1万人以上のベジタリアンの方々が来店して下さる店にまで育ちました。

売上は前年同月比では数パーセントずつ本当にジワジワ上昇しているのでやり甲斐や楽しさはたくさんあるのですがエベレストを延々と登り続けるようなキツさがずっと続いています。


しかし地球全体レベルのバランスをとるためにベジタリアンやヴィーガンの存在は欠かせないし、その割合も徐々に増え続けると直感していますので、自分の命がある限り かえもんというオリエンタルヴィーガンレストランのブランドは守り育てて行きたいと思います。


それが亡き母や、父、上原嘉右衛門をはじめとするご先祖様への恩返しだと考えて今日もがんばってかえもんを営業して参ります。
どうかご支援の程よろしくお願い申し上げます