前に、

伝説のハガキ職人と呼ばれたツチヤタカユキ氏の自伝的半生を描く映画

「笑いのカイブツ」の公開予定を記事にしました。

 

 

 

来年1月5日の公開をめちゃくちゃ心待ちにしているのですが、

なかなか先が長いです。

その間に観たいけど観られなくてムズムズするので、

関連映画を観ようと思って、

同じお笑いくくりで、

映画「火花」を観ました。

 

 

説明不要と思いますので説明は割愛します。

尚、原作はもちろんピース又吉さんですが、映画監督は板尾創路さんが務めています。

 

原作を読んでこその作品とは思いますが、

そもそも映画好きなのと、

板尾さん監督作というのも観てみたいので観ました。

 

今回はその感想を載せます。

 

 

ただ…

以下の記事はネタバレありなので、観るつもりの方は読まないで下さい!

またストイックに笑いを追求してる方になればなるほど鑑賞をオススメしますので、先にぜひ鑑賞して下さい!

 

 

 

 

 

 

 

では…

 

 

 

 

 


 

評価10点満点中 5点

 

 

きっと芸人(厳密には若手漫才師)あるあるの集合体。

10年間の芸人(漫才師)人生を疑似体験できる。

芸人当事者やお笑いに興味がある人になればなるほど必見の一本で、きっと共感や感じるものは多い。

 

僕は芸人や漫才師はやってないけど、

素人とは言え大喜利やる立場で観た時、

部分的に共感できるシーン、突き詰めた先に思うんだろうなというシーンがあった。

 

気が付くと何回も生大喜利に向かい人前でフリップ出してる瞬間や、

毎週毎週、

何が面白いのかボケをひねり出してることなど、自ずと脳裏に浮かんだ。

 

終盤、

芸人をやっていた10年間が何だったのか、

という総まとめの語りが出てくるけど、その時が一番そうなった。

 

あと、

面白くなる為には、

あれだけ臨機応変に笑いを日常的に入れてやっていかないといけないのかな、

自分なんかまだまだだなとも思った。

 

また、

失意の中、芸人をやめていく人達に向けての救い…

又吉さん…板尾さんも含めてかも知れない芸人愛というプレゼントが最後に用意されている…

 

 みんなして花火を打ち上げてるんだな…



この映画だからこそ見られるものがあって、

個人的には7点以上です。

 

が、客観的に見ると厳し目の点数になりました。

 

その理由ですが、

一つは、大事な終盤のシーンで、

単純に話す意味が分かりにくいシーンがあり、混乱したこと。

 

もう一つは、

シーンが場面場面で散文的、ぶつ切り的構成になっていて、

一貫したストーリーの課題が明示されない分、

笑いに関心が無い方になると、惹きつける引力が弱かったので評価は低いです。

 

笑いを追求し、芸人として売れたいのは終始一貫しているし、伝わっては来ますが、

観客側に、次、具体的に何をしていくかをあらかじ見せる事はなく、

こういうことが起きた、という出来事がまず来て、ふとその中に飛び込んでいく、という構成が続きます。

合間合間に大目的とは関係ない話題も差し込まれるので、

今はここに向かって行くシーンだ、という見通しを持って観ることができないです。

この見通し不透明感が苦手な人は割といると思います。

 

しかし!

 

こういう構成や見せ方こそが、若手芸人の体験する日々なのかなとは思います。

リアリティは高そう。

あらかじめこうすればミッション達成!

という明確な道筋がなく、それよりも起きちゃう現実の方に振り回されがち、という。

 

ちなみに、リアリティを追求するなら、

М-1で頂点を目指すシーンは絶対にあるはずと思うのですが、出て来ません。

出しちゃうと、

ここだけ観客に見通しが持てるし、

M-1存在感が目立っちゃうので、出てこないのかなと推測します。

 

ちょっと辛口な部分はあったかも知れませんが、

大喜利やっている人、お笑いに感心ありの人には

一度観られることをお勧めします。


それ以外の人には…勧めません(-_-;) そこは厳しい評価。

 


「笑いのカイブツ」も多分こういう感じかな、と予習になりました!


 とは言え、

「笑いのカイブツ」公開までが長いので、その間に観たい映画

 

 

続編作ってごめんなさい

とか

壮大な茶番劇

とか制作陣が自分で言っていて、そこがツボです(^-^;

 

 

 

全然お笑い関係ない。

SF好きで、個人的にどストライクのテーマ。

なんだけど、

AIと人間が戦うってすり切れるほど何度もモチーフになったテーマなので、

期待以上のエンタメ性を出してくれてるのかどうか気になるところ。