〈はじめに〉
超長編になっちゃいました。
大喜利だけじゃなく料理も得意な足元タウンページさん発案
&
僕を記事に登場させて下さった時のメニュー
「座布団シューマイ」
を実際に調理しました、昼ご飯として。
調理開始!
最初にキャベツや白ネギを粗みじん切りにします。
世界平均では粗みじん切りの一辺は1.35cmらしいので、
キャベツと白ネギの一辺一辺をレーザー距離計で計りながら、切っていきました。
しかし、全て均一にすると食べた時に食感を楽しめない事に気づき、
後でやり直し、
一辺が、1.05、1.15、1.25、1.35、1.45、1.55、1.65cmのものを
各100片ごと作り直しました。
尚、この粗みじん切り規格の統一を巡っては、歴史的に苦労があったようです。
(出典:WAMGK資料映像より)
味の素の冷凍エビシューマイを2袋使用します。
尚、よく間違われる方がいると思うのですが、エビシューマイとABCマートは別の物です。
最寄りのスーパーで味の素のエビシューマイが売っていなかったので、
(株)味〇素に電話しました。
最初、流通ルートの変更を依頼したのですが、なかなか変更が難しく、
最終的には生産の拠点工場を近所に建設していただくことで入手のメドが立ちました。
建った工場
しかし手違いで肉シューマイの生産工場が出来上がってしまったことに愕然とし、
やむを得ず、
もう一つ隣のスーパーに行き、ようやく入手することが出来ました。
粗みじん切りに小麦粉など混ぜた生地を下にして、シューマイを乗せ焼きます。
A~B~Cゅ~ま~E~F~G~♪
しかしここで大変な問題に気づきます。
フライパン2個要るみたいです。
聞いてないよー!!
1個しかないよ、家には。
その為に僕は、
一度未来に行って液体金属のターミネーターT1000型を連れて来ることにしました。
ターミネーター2に出ていて、ご覧になられた方も多いと思います。
T1000型は色んな物に形状変化できるので、フライパンにもなれるはずです。
こうやって、腕の先がフライパンになればいい↓
未来。2023年6月3X日
そこでは激しい戦いが起きていました。
人類と暴走したAI率いる機械軍との戦いです。
僕は、正直、狼狽しました。
どうしたらいいんだろう?スマホに問いかけます。
「ねえSiri?どうしたらいい?」
「人類に加勢しましょう」
必死に抵抗する人類でしたが、次第に武器が無くなっていき、
最終的には、みんなフライパン片手に戦っていました。
僕もフライパン片手に抵抗軍に加勢しました。
ちなみに、その時、
人類のリーダーとして戦っていたのが、
アシモト・タウンページ・コナーという人でした。
彼はAIが暴走した原因を教えてくれました。
食品メーカーに
ある客が、シューマイ工場を作れ!早くシューマイを作れ!と無茶な要求をしたようです。
連日の激しい要求に電話にメーカー担当者が耐えきれず、
やむを得ず工場を建設。
一刻も早く生産開始するために、
当時開発中だったAIを生産管理に導入することにしたのです。
急いだためにAIが不完全なまま稼働を始めた。
それが暴走の始まりだったのです。
僕はそれを聞いて怒りがこみ上げてきました。
メーカー担当者は一人のお客にも真摯に対応しようとしたに過ぎません。
問題は客です。
常識が無さすぎます。
どんな理由があったにせよ、工場を作れ!早く稼働しろ!と言うのは
度が過ぎたエゴでしかありません。
悲劇の原因が、結局は一人の人間のエゴだなんて…
「アシモトさん、
タイムマシンで過去に戻って、
そいつをやっちまいましょう!!
そうすればこんな悲劇は起きない」
でも彼は、僕を止めました。
やめたほうがいい、自分が一番困るから、
よ~く考えてみ?
分かるはずだから
よ~く考えてみ?
と言われました。
「アシモトさん、生ぬるいです!
そんな奴はボコボコにやっちまえばいいんですよ!!
アシモトさんがやらないなら、
僕がボコボコにします!!」
彼は必死で僕を止めました。
彼の考えは僕には納得できませんでした。
でも、こんなすれ違は誰にとっても日常茶飯時でした。
皆が日々の戦いで消耗し、余裕を失っていたのです。
しかしそんな時、決まって彼は調理を始めます。
AI暴走までの過程で、工場ではシューマイが大量に作られ余っていました。
彼はこの大量のシューマイをフライパン2個で調理し、
出来上がった料理をみんなにふるまっていました。
何と言う料理かは分かりませんが、
その料理は、
そもそもシューマイ自体が美味しい上に、
それが、お好み焼きのようなものに挟まれていて、
一口で2重のうま味を生み出していたのです。
とても美味しい(*´▽`*)
気が付くと僕も、みんなも笑顔になっていました。
その時、僕は、
彼が僕を止めた理由が分かった気がしました。
彼はこれ以上誰も傷つけたくないのです。例えこの元凶を作った人間であっても。
人を傷つけることでではなく、
このように何かを生み出すことで笑顔の輪を広げたいのです。
彼の心意気に感銘をうけました。
彼が2個目を作ると言うので、
調理する様子をのぞき込んでいた時、
彼がレーザー測量計を使って正確に粗みじん切りするのを見ていて、
僕はハッとしました。
レイザーラモンHGって芸人さんを昔よくテレビで見たなあ。
今どうしてるだろう…
いや、それじゃない!
粗みじん切りした後、まだ調理が途中だった!
僕は最初の目的を忘れていました。
「座布団シューマイ」を食べたい。
その為に、
フライパンの代わりとなる
T1000型を連れて現代に帰ることを。
そう、
人類の為に戦っている場合じゃない!!!!
僕は慌てて現代に戻ろうとしました。
調理中でしたがそれに気づいた彼は、贈り物だ、と言い、
その時、手にしていたものを僕にくれました。
皿です。
母親、サラ・コナーの品らしいです。
きっと大事なものだったのでしょう…( ;∀;)
皿をもって、僕は現代に戻りました。
あ!!
T1000型持って帰るの忘れた!!
皿のように頭が真っ白に…
何のためにあんな大変な思いをして未来から戻ってきたのか…
だんだん怒りがこみ上げてきました。
アイツのせいだ!
アイツが皿なんか渡すから!
T1000型を持ってき忘れたじゃないか!!
この現代でアイツを探し出し、ボコボコにやってやる!!!
未来で見て来たロボットを思い出して作りました。
だがこんな巨大ロボ、目撃されたらすぐ逃げられてしまう。
そこで、人間に擬態できるターミネーターも作りました。
さあ、行け!アイツを探し出してボコボ…
あ!!
だめだ!!
自分を見失っている。
一回、サラ・ブライトマンを聴いて心を落ち着かせよう。
絶対に負けられない戦いがそこにはある。
僕は気付きました。
フライパンは絶対に必要じゃない。
そう、武器が無くフライパンを代用して戦った人類の様に、
僕もフライパンが無くても、きっと調理できる。
調理途中のものを、一旦、皿に置けばいい。
皿をひっくり返して、反対側を焼く。
A~B~Cゅ~ま~E~F~G~♪
そうか、結局、皿で代用できるんだ。
諦めちゃいけないし、
絶対なんてものはない、
それをアシモトさんは教えてくれたんだ…
さすがだな…
そうやって
超・魅了
されたところで使う調味料を紹介します。
ちょっと聞いたことないんですが、
・マヨ…ネーズ…???っていうものと、
・お好みソース(プログラミング用語のソースではありません)
・あおさ粉(砂、砂利でも代用可)
・火強武士
そして、ついに完成しました!!
そもそもシューマイ自体が美味しい上に、
それが、お好み焼きのようなものに挟まれていて、
一口で2重のうま味を生み出していたのです。
どこかで一度食べたような、懐かしい味の気もしました。
家族と食べていましたが…
「ねえねえ、君たちも一緒に食べようよ」
さっき作った巨大ロボとターミネーターも誘いました。
居ない…
さっき作った
巨大ロボ10台と、ターミネーター30体が居ない…
そっか… もうアシモトさんを探しに行っちゃったか。
今までの僕なら顔面蒼白で慌てているところです。
でも今の僕は違います(*´▽`*)
彼ならきっと大丈夫。
僕はそう信じます。
部屋の外を見渡せば、最近建設されたシューマイ工場。
やがて世界のどこかで、シューマイ工場のAIが暴走を始める。
アシモトさんは元凶となった人をあやめる事には反対でした。
もっと違う形で未来を変えられないか。
僕が現代に帰る直前、未来の人たちは僕にこう言ってきました。
絶対に余計なことするなよ!
絶対に余計なことするなよ!
頼むから
絶対に余計なことするなよ!
みんな言ってきました。
泣きながら懇願する人もいました。
僕は
このフリに答えたい。
みんなのこのフリに、なんとか答えなければいけない。
そう思っていました。
自分は何をしたらいいんだろう…
工場を見ながら、僕がすべきことに気づきました。
(株)味〇素にまた電話をかけました。
「うちの近所に最近建ったシューマイ工場。
そこで、エビでも肉でもなく『座布団シューマイ』を生産して下さい」
座布団シューマイは全てのシューマイの頂点と言える美味しさがありました。
No1シューマイの座に、座布団シューマイが君臨すれば、
もはや他のシューマイは必要でなくなる。
誰も他のシューマイを急いで求める理由がなくなります。
より美味しい座布団シューマイがあるのですから、みんなそれを求めます。
急いでシューマイを生産する必要が無ければ、AIの導入もありません。
そうやってAIの導入を止める。
これで誰も悲しい思いをしません。
それどころか、
みんなが美味しい座布団シューマイと巡り合うことができるおまけ付きで、
みんなに笑顔が生まれます。
待っていてください、アシモトさん、そして未来のみなさん。
教えてもらった方法で、みんな幸せになれる新しい未来を僕が作ります。
しかし、企業の人は座布団シューマイが何か分かっていませんでした。
それを丁寧に説明しました。
しかし、なかなか伝わらないことが歯がゆくなりました。
AIが暴走する運命の日まで時間がないのです!!
「いいから早く工場を稼働させろよ!!
人類の未来がかかってんだぞテメー!!」
キレてしまいました。
しかしすべては人類の未来の為。必死にもなります。毎日電話しました。
その甲斐あり、ついに、
座布団シューマイ工場稼働を約束してもらえました(*^▽^*)
うまい事言った時にもらえる座布団…
私達はそれを
まっ皿な未来の上に、
重ねていけばいいのではないでしょうか。
誰にも決まった運命などありません。
私達は常に、
未来に向かって希望の座布団を積み重ねていくのです。
人類のまっ皿な未来にむかって、
今日、座布団シューマイ工場が稼働を始めます。
BGM用