昨日「エブエブ」こと「エブリシング・エブリウェア・アット・オール・ワンス」観てきました。

 

 

 

以下、映画「エブエブ」の感想です。

※ネタバレがありますので、観るつもりの方は記事見ないで下さい。
※ついでに公開中のドラえもん映画もちょっとネタバレあります。
※正直に批判的なことも書いてます。








では行きます。

(ネタバレ嫌な方は本当に見ないで下さい!)







エブリシング・エブリウェア・アット・オール・ワンス 8点(10点満点中)

 

点数評価するのは僕の好きなユーチューバーRyujiさんの影響です。

この動画は映画に「クソ」を連発する彼の代名詞的動画です。



ちなみに…映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア) 5点
・テーマはよかった…かな?伏線回収は素晴らしかった!けど、ここだけで高評価まではいかず。
・前半の展開が退屈。新キャラや新設定を次々出してくる展開が安易。舞台があまり変わらなかったので小さくまとまった感。
・NiziUの主題歌は好き。
・嫁と子供の評価は高かったのだが。あと世間的にも高いけど。



合格良かったところ

迫力すごい。盛り盛り映画なのでボリュームにやられる。作るの大変だったと思うけど、よくこんなの世に出した。敬意持ちます。

脚本、発想が独創的。ハードSFとヒューマンドラマをよく結びつけた。

メタバースと行き来しても結局は今が愛おしい、今の肯定、今見えていなかったものを見ようとすること。
とんでもなく下らないことをすると別世界に行ける=別にメタバース目的じゃなくても普段からやればいい。それ自体がこの世界に居ながら別世界に行ける方法。って、これってつまり大喜利も含まれる。
だいぶ前に「悪循環の現象学」という本を読んだことを思い出した。結局どうしたら悪循環を断ち切れるかというカギは「笑うこと」と結論付けられていた。今回はそれプラス家族愛が加えられていた。家族愛の前提として、相手の目線に立つこと。それで(家族以外の他人も含めて)戦いあう事でではなく、相手を理解し、優しくなれる。もう1つ目を付けたつもりで相手を見れば本質が見える。青い鳥は近くに居る。


ひらめき電球評価以外で思ったこと

今っぽい映画な感じがする。技術的に昔だと作れないというのもあるけど、YouTubeや映像配信を気分で色々見てたり、企業CMも含め突発的に色んな動画をぱっぱぱっぱ見ている現代人からすると、シーンが変わるっていうのは、カオスと思いきや割と日常な感じもする。色んな動画、情報に普段から触れている現代人とは親和性がある。

メタ要素多数。映画の中に映画を登場させたり、明らかに元ネタの映画があってそれをオマージュ、パロディしてるのがある。圧倒的にマトリックス3作。それから猿の惑星2001年宇宙の旅も入ってる。他にもあるだろうけど僕が気づけたのは2つだけ。
こういうことをやられると、賞レースでは強い。賞をあげなきゃいけない、になる。ここは監督が計算で盛り込んだと察する。

主演女優賞はこれはあげるっきゃないでしょって思う。この映画は演技力が絶対的に要求される。


部分的に似てると思った映画(自分が知っている映画の中でなので狭いです)
・マトリックス3部作(まんまネタにしてきてる。ただマトリックスファンとしては、作品を超えてここでこういうアクションが観られたり、取り上げられて嬉しい。マトリックス・レザレクションが過去作を皮肉った感があるが、それも含めると今作のいじり方はさらに面白い)
・アーティスト、アルゴ(メタ映画的要素)
・バードマン(歴代作品賞の中ではテイスト近い)
・インセプション(盛り盛り感、似てる)
・テネット(話の折り返しの感じ)
・インターステラー、メッセージ、アド・アストラ(SFとヒューマンドラマの融合)
・ペイフォワード(良心の循環)


大喜利ストとして観て

大喜利的映画って言うのは少々強引だけど、言えなくはない。
お笑い芸人で言うと、真空ジェシカ河北さんとか、ホリケンの頭の中はこんな感じかなと思う。
大喜利ストとして観た場合、この映画に対して「すごいな~」って感心するんじゃなくて「これ位の事は俺も思いついてたけどね」って言えるようになりたい。そういう目標としてこの映画はいい。
言い方が変かも知れないけど、大喜利をつなぎ合わせると、この映画に辿り着くようなボケを普段から出したり、思いつくようになりたい。


ダウン気になったところ

盛り盛り映画なので、見終わってみると別にそれを題材で使わなくてもいいし、それがベストだったとは言えないよね、っていう部分もいっぱいある。そぎ落としはしていない。

このテイストはどうしてB級感が出てしまう。

アクションシーンはマトリックスを引き合いに出しちゃうと(マトリックス好き)、そりゃあマトリックスの方が見せ方上手だなって思っちゃう


説明っぽい会話シーンが多い


目最後に…

家族や他人にはその目線に立って優しくしないとね。
あと、大喜利や冗談で人も自分も笑わせられるって素晴らしいことだよねって思った。大喜利を通してそれを極めっていくって大事だし、意味のある事だと感じられた。
引き続き、がんばります!