

ブログネタ:
大人と子供、どっちが残酷?
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本文はここから
在日朝鮮人のヤンソギル氏の作品です
幼児の人身売買、幼児売春、そして、臓器売買をテーマにしています
恐ろしい話ですがぜひたくさんの人に読んで欲しいと思います
タイの山岳地帯、貧困に喘ぐ少数民族の8歳少女が
実の父親に売られるところからストーリーが始まります
約3万6千円です、遡ること2年前に同じく8歳だった姉も売られていました
姉の代金3万3千円で両親は中古のテレビと冷蔵庫を買いました
その姉の運命は売春の挙句、エイズとなり用済みとなった彼女は
生きながらゴミ袋に詰められ、夢の島のような巨大なゴミの集積場に遺棄されます
彼女は周囲で一番高い山に自分の生まれた村があったという記憶だけで
10日以上かけて両親のもとへ帰り着くのです
途中の村々ではエイズによる皮膚の腐敗のために石を投げつけられながらでした
故郷でも初めはえたいのしれないケモノとおもわれ殺されそうになりますが
寸前で名前を名乗り、母に抱きしめられます
しかし、一人の村人がエイズの症状だと言い、母親は娘を振りほどくのでした
母親から離れようとしない娘を引き剥がすのに母親の服は引き裂けるのでした
タイ政府から疎まれてる少数部族からエイズ患者が出ては
土地を追われてしまうと考えた村人は家の外に檻を作りそこに娘を監禁するのです
母親のしてくれる世話も檻の外から食事をさせることくらいでした
そしてある朝、娘の身体に蟻がたかっているのを見た母親は
父親に助けを求めるのですが、父親はガソリンをかけ焼き殺してしまうのです
さて、売り飛ばされた少女はタバコの火を押し付けられ、殴られ
食事を与えてもらえず、恐怖と飢えによって支配されていきました
幼児売春とは言うものの子どもたちには1円たりとも渡ることはないのです
作中でも表現されてますが、奴隷そのものなのです
11歳の少年の運命です
40代のドイツ人夫婦は彼をセックスの道具とするために
養子縁組をします、売春宿に支払うのは4000ドルです
ドイツに連れて帰るのに必要な書類が揃うまで夫婦は旅行に出かけます
その間にも彼は客を取らされました
30代と40代のアメリカ女の客は彼の性器にインポテンツの治療に使われる
増血剤を注射されます、激痛を伴うその注射は知識のない医者に処方されたため
量が多すぎ、しかも苦しむ彼のことなど気にも留めない女たちに
3本も打たれ、口と鼻と耳から湧き水のように噴出し息絶える
すると女たちは「こんな病気の子を押し付けてあんたたちの責任」と責任転嫁し
相手がひるまないとみると、800ドルで子どもを買い取るという交渉をする
しかし、4000ドルで養子縁組の書類を見せられ、脅迫された彼女らは
7500ドルを支払う約束をさせられる
お気に入りに死なれたドイツ人夫婦はあきらめて帰るのかと思いきや
売春宿のボスに丸め込まれ、別の子どもをドイツに連れ去るのでした
そして売春宿に1万1千500ドルをもたらした男の子の死体は
二つ折りにされてゴミ袋に詰められ、ゴミ捨て場に遺棄されるのです
もう大概気分が悪くなりましたが続けます
この物語では同時進行で子どもたちを救おうとするNGOが出てきます
献身的な彼らの前に、マフィアはおろか警察や軍まで立ちはだかります
政治家も利権よって彼らと癒着し
タイ王室もプライドから幼児売春を認めようとしません
もはや世論に訴えるためにはマスコミに頼るしかないと考えて彼らは
映像の証拠を押さえようとし、スパイとして紛れ込んでいた案内係兼運転手によって
一人目の犠牲者を出し、計画は頓挫します
そこで、日本人の新聞記者があらわれ、強い味方になります
ここで見逃せないのは、バンコクのスラムの凄まじい貧困の描写に対し
打ち合わせの場所の優雅で清潔な描写です
日本人の少年とタイの少女(最初の8歳の子です、9歳になっています)
心臓移植手術の証拠を摑んだ彼らは、なんとかそれを阻止しようとします
少年の母親にも訴えますが拒絶されます
マフィアの仲介者に会おうとした彼らはひどい暴力を受け
結局できたことは病院に連れ込まれる少女の姿を写真に収めることだけでした
この世から消し去られた命は心臓4千万円、腎臓2千万円、その他7千万円でした
この手術が行われた日、NGOの人々は活動を広げるために労働組合とともに
平和的なデモ行進を行っていたのです
だが、そのデモ隊の中にはマフィアの一味が紛れ込んでおり
いきなり街中の商店街を襲い、略奪を始めるのです
騒ぎは飛び火し収集がつかなくなります
警察や軍と癒着しているマフィアはゆうゆうと立ち去り
NGOの人々は次々と警察に射殺されます
ひとり生き残ったNGOの日本人女性(多額の援助をしている日本人は殺さないように指示が出ているからですが)に
新聞記者が君にできることは終わった、日本に帰ろうと言うのですが
彼女は断ります
さらに記者は言います、この国のことはこの国の人々の問題だと
その言葉にそれまで頼りになると思っていた記者が急にエゴイズムの塊に見えます
所詮、日本人には他人事でしかないんだと言ってると
そうです、それは読者の僕にも向けて語られているのです
わかります。僕は自分が偽善者であると知っています
この小説に書かれている出来事はフィクションとしても
間違いなく、そっくりな出来事は現実に起きていることは前から知っています
それでもなにひとつ行動を起こしません
自分の暮らしや家族が大事なのでしょうか?
そんな言い訳も偽善です
結局、自分は痛くも痒くもないから他人事なのです
無関心ではないけれど、目をつぶっているのです
子どものころから東南アジアには行かないと決めていました
バリやプーケットで現地の人々にかしずかれている日本人の映像を見るたび
絶対にいやだと子どもの頃から思っていました
でもそれは人間は平等だと思っているからではなく
彼らの目にうつる自分自身がどう見えるかを気にしているからです
所詮、偽善者なのでした
今日は自分がいやになりました
ただ、大人の欲望の犠牲になっていった子どもたちに
関心を寄せてくれる人が少しでも増えたら
醜い自分をさらした今日の僕の偽善も報われるのかもと思う