東名高速で一家4人が死傷したあおり運転事故の2回目の控訴審で、東京高裁は32歳の被告に対し1審に続き懲役18年の判決
東名高速で一家4人が死傷したあおり運転事故の2回目の控訴審で、東京高裁は32歳の被告に対し1審に続き懲役18年の判決を言い渡しました。被告側の控訴が退けられました。 

石橋和歩被告(32)は、2017年に東名高速道路で、萩山嘉久さん(当時45)夫婦ら一家4人が乗るワゴン車に対し、あおり運転をして高速道路上に停車させ後続のトラックの追突を招いて夫婦を死亡させた危険運転致死傷の罪などに問われています。 

2018年、1審の横浜地裁は、石橋被告に対し懲役18年を言い渡しましたが、その後の控訴審で東京高裁が「1審の裁判の過程で違法な手続きがあった」として裁判を差し戻しました。 

差し戻し後の裁判で、横浜地裁は2022年、改めて懲役18年の判決を出し、石橋被告側が控訴していました。 

去年12月、2回目の控訴審の初公判が開かれ石橋被告の弁護側が差し戻し後の1審の手続きについて「問題があった」と訴え、即日結審していました。 

判決を前に、当時、自身も車に乗っていてけがはしたものの助かった萩山さん夫婦の長女(22)がJNNのインタビューに応じ、亡くなった両親への思いを語りました。 

萩山さん夫婦の長女(22) 
「彼氏ができたという報告もできないままお別れしてしまった。私が運転する車に乗せてあげることもあったのかなとか、(将来)結婚式などの場面で両親がいてくれたらすごい嬉しかったなと思います」 

そして、東京高裁は先ほど、被告側の控訴を退け懲役18年を言い渡しました。