2021年もあと数時間で終わりますね。

みなさま、今年も大変お世話になりました。

 

1年前は苦しい年越しでした。

もう芸能活動を続けていくことは難しいのではないか。

リセットする意味でも、ゆっくり過ごそう。

……なぁんて思っていたはずなのに、去年よりも忙しい1年になりました。

自分でもびっくりです。

 

念願の本を出版したり、日本語検定委員会審議委員になったり、アニメ映画に出演したり、新しい番組が始まったり、母校で講演ができたり……

今年もたくさんのはじめてがありました。

数年ぶりにキー局のバラエティや情報番組に出演することもできました。

大好きな故郷・鳥取、大好きな街・愛知県豊田市にも、仕事でたくさん行くことができました。

野球と鳥取と日本語。

この3つを軸に、新しいチャレンジもたくさんできて、とても広がりのある1年を過ごすことができました。

 

大好きな仕事を、大好きな人たちと一緒にできる。

そして、大好きなみなさんにお見せできる。

これほど幸せなことはありません。

 

忙しいことが大好きな私ではありますが、来年はゆっくりすることが目標です。

からだと気持ちにゆとりを作ることで、ひとつひとつの仕事と向き合う時間を増やしたい。

自分と向き合う時間を増やすことで、ひとつひとつの仕事の質を上げたい。

毎日を丁寧に過ごすことを大切にしていこうと思っています。

 

また、1月からは、家族の生活に変化が生じます。

2019年より慶應義塾大学の野球部で助監督を務めていた夫・竹内大助の任期が満了となり、出向期間が終わりました。

今後は、東京の部署で、新しい仕事を始めることになります。

発表されてから「旦那さんはこれからどうするの?」と聞かれることが多かったため、プライベートなことではありますが、こちらに書くことにしました。

 

実は、最初にオファーをいただいたとき「えっ、あのだいちゃんが!? 信じられない!」と思わず本人に言ってしまったほど、指導者の道は夫にとって縁遠いものだと思っていました。

私だけではなく、周りの方も驚いていたと思います。

 

この3年間、早朝から夜までグラウンドに立ち、帰宅後も選手の様子を紙にまとめたり、データを整理したり、登板予定を組んだりと、ずっと仕事をしている夫の姿を見てきました。

夫は昔から感情を表に出すタイプではないのですが、きっと苦しいこともあったと思います。

私はただただ見守ることしかできませんでしたが、日々充実している様子が伝わってきました。

 

大久保秀昭元監督、堀井哲也監督、上田誠コーチをはじめ、素晴らしい先輩方。

かわいくて頼もしい野球部員のみなさん。

家族の私にも、とても温かく接してくださいました。

夫が大学生のときからお世話になっていた慶應ファンのみなさんと神宮球場で再会することができて、とてもうれしかったです!

 

明治神宮野球大会、私もスタンドから応援していました。

特に決勝戦は何度も涙を流しながら観戦していたのですが、プレーはもちろんのこと、野球部員の応援に胸を打たれました。

メンバーに入ることができなかった選手のみんなが、グラウンドにいる選手のみんなを、全力で応援。

お手製の応援ボードを掲げ、選手が入場してきたときには互いにアイコンタクトを送り合っていました。

劣勢になったとき、「スタンドから試合を作って行こうぜ!」という声が聞こえてきました。

仲の良さと信頼関係が伝わってくる、素晴らしい空間でした。

準決勝と決勝は、この応援が見たくて、選手のみんなが座る席の真横に座っていました。

 

部員およそ170人、本物の全員野球を見ました。

 

夫が現役でプレーしていたときよりもドキドキしながら応援していました。

この3年間は、私にとっても人生の宝物です。

慶應義塾体育会野球部のみなさま、関係者のみなさま、本当にありがとうございました。

大好きな野球が、もっと大好きになりました!



私自身の振り返りをするつもりでしたが、それだけ大きなことだったので、書き残すことにしました。

長々と失礼いたしました。

 

笑顔で終えることができた2021年。

2022年が今から楽しみで仕方がありません。

 

まだまだ思うようにいかないことが多い世の中ではありますが、希望溢れる未来を信じて。

 

2021年も、ありがとうございました!



 前髪を切ったのも、2021年の大きな出来事かな。


 

2021年12月31日

上田まりえ