9月8日(水)、母校・鳥取県立米子東高校の学校祭で講演をしました。


東京からリモートでの出演です。
衣装はスクールカラーを意識して、緑のワンピースにしました!
 
「柏葉祭(はくようさい)」といい、体育の部1日、文化の部2日で構成されます。
私が在学していた当時は9月初旬に3日連続で行われていましたが、今年から体育の部は5月になったそうです。
 
修学旅行がない学校であるため、行事への熱はこの柏葉祭に注がれます。
学校の敷地も広く、生徒数も多いことから、文化の部の雰囲気は大学のようでした。
体育の部では、クラスごとにお揃いのコスチュームに身を包み、シンボルとなる はりこを作ります。
競技とともに、コスチュームやはりこの審査もあり、クラスの団結力が試されるのです。
文化の部2日間のあと体育の部が開催され、後夜祭のフォークダンスでフィナーレ。
片想いをしていた先輩と踊りたかったのに、あと数人というところでダンスの方向が逆戻りしてガッカリしたことも、青春の1ページです。笑
 
そんな柏葉祭、文化の部2日目。
最終日のトップバッターという大役を務めさせていただきました。
オファーをいただいたときはうれしさと同時に驚きが大きく、どんな話をしたら生徒のみなさんが喜んでくれるのか悩みました。
卒業してから16年半…
在校生のみなさんとは年齢も離れているし、私のことを知らない生徒が大半でしょう。
また、今までの文化の部には、講演のようなプログラムはありませんでした。
コロナ禍で様々な制限もかかる中、新しい試みとして声をかけていただいたのです。
米東生のみなさんにとって、人生の中の3回のうちの大切な1回。
緊張しないわけがありません。
私が在学していたときにお世話になっていた先生が3人戻ってきていることもあり、そういった部分でも緊張しました。
1ヶ月ちょっと、様々な準備をして本番に臨みました。
 
生徒のみなさんからリアルタイムで質問やメッセージなどのコメントをもらいながら講演を進めました。
たくさん参加してくれて、うれしかったなぁ。
時間の都合により、すべてに答えることができなかったのが心残りです。
 
話したことは、主に私の失敗談です。
高校時代の私は成績も優秀でなければ、見た目も中身も地味。
小・中学生時代にいじめを受けた経験から、人との距離のとり方がわからなくなり、友達もほとんどいませんでした。
同級生も先生も、私のことを覚えている人はほとんどいないと思います。
受験も第一志望の大学への合格が叶いませんでした。
運よく子どもの頃からの夢を叶えてアナウンサーになったものの、楽しいと思って仕事ができるようになるまでに5年近くかかりました。
タレントに転向してからも、いろんなことがありました。
うまくいかないことの方が多く、決して順風満帆な人生ではありません。
 
しかし、大学も希望通りに進んでいたら、アナウンサーにはなれていなかったでしょう。
アナウンサーではない夢を見つけて、まったく違う人生を歩んでいたかもしれません。
大学で学んだことは今の私の礎となり、出会った人たちは今も私にとって大切な存在です。
大好きなアナウンサーという仕事を辞め、新たな夢を追いかけてタレントになったことも、すべて自分が選んだ道に後悔はありません。
 
生徒のみなさんに伝えたことをまとめると、次の通りです。
 
✔︎日々選択の連続だが、人生における大きな選択の機会は限られている。
✔︎好きなことを見つけて、夢中になる。
(特に、利害関係などがないうちに!)
✔︎苦手を克服するより、「好き」「得意」を伸ばす!
(ただし、受験勉強は除く)
✔︎どんな失敗も、その後次第で失敗じゃない!
✔︎夢や目標など、やりたいことは口に出す!
 
本番直前、小刻みに手が震えていました。
リモートでの講演は会場の様子やみなさんの顔が見えないため、不安な気持ちになります。
緊張していましたが、しゃべり出したらあっという間の40分間。
しっかり ぴったり 話し終えた瞬間、会場の音が聞こえてきました。
イヤホンから聞こえてきた拍手が温かく、ホッとしたというのが正直な気持ちです。
 
講演のあと、何人かの生徒からSNSにダイレクトメッセージが届きました。
どのメッセージもとてもうれしくて、読みながら涙が…。
ご家族の方からも「子どもが楽しかったとたくさん話してくれました」とのメッセージもいただき、こちらも励みになりました。


卒業アルバムより
18歳の私、若い。笑

15歳から18歳までを過ごした米東(べいとう)。
母校と関わらせてもらえることは、卒業生としてとても幸せなことです。
機会をくださった米子東高校のみなさまに、感謝申し上げます。
柏葉祭実行委員のみなさん。
準備から当日まで、本当にお疲れさまでした!
そして、生徒のみなさん。
みなさんの貴重な時間をいただき、ありがとうございました。
「あの人、先輩なんだよ!」と胸を張って言ってもらえるような活動をしようと、決意を新たにしました。
いつかみなさんと会える日が来ますように。
 

鳥取県立米子東高等学校
101期卒業生
上田まりえ