今日の午後、NHK Eテレでとっても懐かしい試合が放送されていました。

東京六大学野球
2010年秋 優勝決定戦

早慶戦は後がない状況で慶應が2連勝し、勝ち点をゲット!
そして、50年ぶりの優勝決定戦が行われるというまさに大一番です。


慶應の先発は、うちの夫でした!

夫、大学2年生。
私、アナウンサー2年目。
このとき、付き合ってちょうど半年でした。
(夫は4つ下。大助なので「だいちゃん」と呼んでいます)

『Oha!4』の月曜日と火曜日を担当していた頃で、週末は休みだったのでいつも神宮球場に行っていました。

早稲田の先発は、“ハンカチ王子”こと斎藤佑樹投手。
このときの東京六大学野球、早慶戦の注目度はものすごく高かった!
優勝決定戦になったのも50年ぶりのことでしたから。

ぐるり360°、超満員の球場。
身体中に響く、両校の校歌と応援歌。
当時球場で観ていたのに、10年経った今テレビで観ても震えます。

東京六大学野球は上京した2005年からずっと観戦に行っていますが、この熱の高まりに驚いたものです。
なんてったって、満員札止めでしたから。

36,000人の大観衆の中でプレーをする学生たちの姿は、それだけで心打たれます。
流れや結果がわかっている試合だったのに、すごくドキドキして、涙が出ました。

今だから言える話なのですが…
実は私、明治大学志望で硬式野球部のマネージャーになりたいと思っていました!
高校生の頃、東京六大学野球の歴史が書かれた本を読み、スコアブックをつける練習をして、密かに準備をしていたものです。
残念ながら受験で落ちてしまいましたが、そうでなければ今とは全く違う人生を送っていたでしょう。
落ちてよかったと思います。
そう言えるのは、今が充実している証ですね。
(もし明治に合格していたら、『なな→きゅう』月曜パートナーの今浪隆博さんとチームメイトでしたw)

話を優勝決定戦に戻します。

夫は立ち上がりから早稲田打線につかまり、3回で降板。
春の東大戦でのノーヒットノーランから始まり、夫の試合は毎試合観に行っていましたが、いいときもあれば悪いときもある。
夫は学生時代、マウンドでも日常生活でも感情の波がなく、あまり感情を表に出さないタイプでしたが(抑えても、打たれまくっても変わらないw)、この試合のあとはいつもと違いました。

‪この優勝決定戦の夜、うちに来て大声をあげて泣いていました。
‪「大好きな先輩たちを勝たせてあげられなかったのが悔しい」と言いながら。
私も一緒に泣きました。

…ということを、試合が進むにつれ思い出しました。

‪長﨑くんとのバッテリー好きだったなぁ。
あのときの慶應のメンバー、とっても好きでした。

懐かしいのと、嬉しいのと。
ワクワクするとの、ドキドキするのと。
ハラハラして、胸がギュッとなるのも。
10年経っても変わらないことに驚きましたし、当時の記憶が鮮やかに蘇り、夫とも思い出話が止まりませんでした。

夫が社会人になってから別れ、3年ぶりに再会してまさかの4ヶ月で結婚。
私もアナウンサーを辞め、タレントに。
夫もその慶應で助監督に。
10年前にまったく想像もしていなかったことが起きています。
だから楽しいんだよなぁ。

いいもの見た!
素敵な日曜日の午後になりました。

東京六大学野球も春季リーグが延期され、8月の開催を目指しているとのこと。

プロ野球の開幕も6月19日に決まりました。

早くいつものように野球を、スポーツを見られる日が来ますように。

おまけ。


ピカピカの大学生のだいちゃんとゴリゴリ社会人の私。

うん。
2人とも、大人になった!


まりえ