本屋さんに行けば・・別に行かなくともダイレクトメールなんかで連日舞い込むセミナー案内

基本的に連中は詐欺師だと思っている。
リーダーの資質も経営管理実務・能力経験もないくせに、口先三寸で駄文や駄弁で世渡する。
なもんで、たまには啓蒙活動でもやってみるか。
なんせ半世紀近く修羅場で安酒と泥水を飲んできたんだから、そのへんの評論家と違い年季が入っている。


 
そもそも論で言えば、リーダーの数だけ経営者の数だけ「方法論」がある。
普遍化・一般化した具体的方法論があるわけがない。
かかるがゆえに、似非・・・ではなかった、ただの評論家がそのかずだけ勝手な御託が言えるし書けるのだから、鵜呑みにし、飛びつく・・・
騙されて高額な教材をお買い求めになるほうが頭が悪いってことです。

上に立つものを「リーダー」だとすれば、学ぶべきことは単純明快なのだ。
まずは・・・あるエピソード
  
静岡に隠遁した徳川慶喜。

彼のご子息が、東京帝国大学の法科に入学した。
慶喜いわく・・・何を学ぶのだ?
ご子息の返答・・・まあ、民法とか商法・・・
慶喜嘆いていわく・・・情けない。上に立つものが習うべきことではない!
 
 
エリートのリーダー論はこれで終わり。
このエピソードから、なにも学べない・得心が行かないのであれば予後は不良だ。
しかし老い先短い身だからもう少し親切に説明しましょう。
 
 


 
欧米系のリーダー(上に立つもの=貴族=富裕層)の学ぶべきことは簡単。
  
まず「マナー」。

具体的には食事の作法とか立ち居振る舞い。
ここで、ルネ・クレマンの「太陽がいっぱい」でのヨットの食事シーンを引用するだろうなあ・・・って予感がある人は脈あり。
更に、アラン・ドロンのダーバンのCMまで連想すれば、資格十分(笑)
どんなエピソードかって?
そんなことは、多少努力して、ユーチューブで探すとか・・・お手軽に知識を得ようと思う瞬間に負けが決まる。


次いで「古典教養」
ラテン語やギリシア語なんか当たり前だし、
だから西洋の貴族の若者はグランドツアーでローマとかキプロスの遺跡なんかに出かける
NOVAで英語のお勉強も結構ですが、
その英語力で、枕草子やGENJIを講釈できて初めて意味がある。



最後は「一度あった人物の名前を忘れない技術」
相当に昔のアメリカのTVドラマ(国営放送で放映されました)を思い出す。
タイトルは、大統領の密室(権力と陰謀)。
主人公は、モンクトン大統領(ジェイソン・ロバーツ主演です)
その首席補佐官が毎日26時間働くロバートボーン。
田舎の野卑な大統領と鋭利な東部エスタブリッシュの組み合わせというアメリカ政治劇の定番
モンクトンは頭が悪いもんで、スタッフの名前がろくに覚えられない。
冷酷有能な補佐官に頼り切り。
ある夜のスタッフの慰労会は夫婦同伴のパーティー。
スタッフの配偶者の名前や趣味なんか皆目分からない大統領の背後から補佐官が囁く。
 
広報担当のジョンの女房です。
名前はエルザ。
趣味はテニス・・・ 
モンクトンは、ヒゲタ笑いを顔一杯に、彼女をハグし・・・
 
やあエルザ!
元気かあ。
テニスの腕上がったらしいなあ。
今度お手合わせをお願いしようかな(笑)

 

アタシは最後の要素技術以外は盤石ですが、なんせ人の顔と名前を覚えるのが大の不得手。
別に頭悪いわけじゃない。
大事なことはちゃんと覚えるし、忘れもしない。
重要性の優先順位がちょっと他人さまと違うだけなのだ。
有意の氏には倭国のリーダー目指し身を捨てて粉骨砕身.....気になれないのかな?