「党員拡大の空白期間」について(日本共産党大会への意見) | 日本と大分と指原莉乃の左翼的考察|ケンケンのブログ

「党員拡大の空白期間」について(日本共産党大会への意見)


日本共産党第29回大会第1日の録画

志位和夫委員長による「中央委員会を代表してのあいさつ」と、田村智子副委員長による「中央委員会報告」と、4人の発言による討論がある。初日の発言者は、緒方靖夫副委員長、山添拓参院議員・常任幹部会委員、内田裕福岡県委員長、秋元邦宏石川県委員長。

日本共産党公式Xでは、専用ゆるキャラ「たいかいくん」がレポートする形式をとっている。

https://x.com/jcp_cc/status/1746819500467769604?s=46&t=oXB5xrcEZmsiOyFTL3xdEQ

志位和夫委員長の「あいさつ」で「党員拡大の空白期間」について言及された。50歳代以下の党員が少ない理由を総括して示せ、という意見が公開討論冊子に掲載されていたが、それに応えたものだ。

言及そのものはいいことだと思ったが、内容に違和感があったので、以下に僕の意見。



「中央委員会を代表してのあいさつ」で「党員拡大の空白期間」について論及したこと自体は画期的なことで、重要なことだと考えます。

私は1990年代に青年党員で、党歴30〜39年の層に属する者です。
1990年代に党員拡大を事実上軽視する方針をとったことに、「党員拡大の空白期間」の問題点として「あいさつ」はあげました。
そのこと自体を否定するつもりはありませんが、私の個人的な実感と異なる総括だと考えます。
1990年代に、党員拡大の軽視があったことと、青年対策の実践的軽視が全党的にはあったことが結合したものだと私は思います。

当時の青年党員や民青同盟幹部の党員はそれなりに党員拡大に努力しました。にもかかわらず、「党員拡大の空白期間」が生まれたことには、悔しさと哀しみをもって記憶しています。
1990年代後半の、日本共産党の得票が躍進した時期には、それに追いつくものではなかったとしても、青年党員たちは党員拡大に必死でした。「党員拡大を抑制する傾向」がどこにあったのか、という分析を行い、それは当時の青年党員たちのことではない、ということを明確にしていただきたいと考えます。

そして、1990年代後半には、一定の青年党員拡大の前進があったはずなのに、なぜそれが後年につながっていないのか、の方が、今日にも学ぶべき何かの失敗があったのではないか、と考えます。
当時の青年党員として、その理由や原因が必ずしも明らかでないと思っています。

中央委員会報告にも関連する論及があれば、追加で意見を提出したいと存じます。まずは録画視聴をします。