大分市議補選の選挙公報に異状あり | 日本と大分と指原莉乃の左翼的考察|ケンケンのブログ

大分市議補選の選挙公報に異状あり

大分選挙区での参議院議員補欠選挙が全国的にも注目を集める激戦となっている陰で、大分市議会議員補欠選挙も行われている。※

欠員が1で自民と共産の一騎打ちだ。ほとんど注目されず、市議補選があることも知らない大分市民が多いのが実情で、参院補選の投票に行ったら、市議補選の投票用紙も渡されて面食らう方が多いだろう、という状況だ。


他のエントリーも参照してもらうとわかるが、僕は日本共産党のいわさき貴博候補(元)を推す立場だ。

大分市議補選に、ちょっとした変事が生じている。


選挙公報の紙面だが、自民党候補が掲載申請をせず、広大な空白が生じている。


市議選は公式の選挙期間が短く、選挙公報配布が間に合わないんじゃないか、という心配をせねばならないところだ。

無党派の政治に関心の強い友人が、大分市選管のサイトに行って、PDF版を見て

「有権者としてとても蔑まれた気分」とツイートしていた。



ツイッターではあまり広がりを見せていないが、Facebookでは、僕の周囲で党派を超えて疑問の声があがっている。

先日の大分県議選の立憲民主党推薦候補だった下垣裕美子さんは、この件を理由に「いわさき候補に投票する」とまでツイートした。彼女がいかに歯に衣着せぬツイートをしてようと、ここに踏み切るのは並大抵でない怒りだ。



普通なら、自共一騎打ちで共産党候補に勝ち目は薄い。関心が低いことに勝機があるかも、と思って選挙活動をしている。

ただ、こんなすごい「敵失」を自民党候補はしてくれた。

この「敵失」を活かさない手はないだろう。


この自民候補に何があったかは、僕には知る由もない。衆院大分1区支部長(立候補予定者)となった前県議の秘書だった方らしいが、知人のメディア記者さんは「前県議の秘書に能力もスタックも欠けてるはずがない」と首をひねっていた。


参院大分補選では、立民の吉田ただとも候補を共産党も支持している。吉田さんの支持者の多くは共産党候補に投票することに抵抗感が強いだろうが、この選挙公報を見たらどう思うだろうか?


もしいわさき貴博くんを勝たせられたら、ちょっとした衝撃力を持つだろう。


安保3文書にもとづく大軍拡予算(前年度比3割増)で、大分市内に長射程ミサイル保管庫が新設される計画だ。この計画を撤回に追い込むのには、いわさきくんの市議会復帰が有効だと思う。




※市町村議会議員補欠選挙は、議員定数の6分の1以上の欠員が出た場合には、即時に行われるが、欠員がそれほど多くなくても市町村長選挙があれば一緒に行われる。