その後の変化を報告”大分市役所第3庁舎を中心とする複合公共施設事業についての意見” | 日本と大分と指原莉乃の左翼的考察|ケンケンのブログ

その後の変化を報告”大分市役所第3庁舎を中心とする複合公共施設事業についての意見”

旧荷揚町小学校跡地の複合公共施設建設について、1年前の僕の意見の主張点は、
・市役所庁舎部分は規模が大きすぎる。
・PFIは、中心市街地との回遊性を実現せず、むしろ中心市街地商店街を圧迫する。
・大分市は質疑でまともな回答をせず、説明責任を果たしていない。

その後の大分市の説明は、少し変わった。
市庁舎の床面積は、新設部分を含めても、職員数と床面積の割合で全国の中核市庁舎の中位以下になり、決して過大ではない
と今年1月の基本設計説明会て説明した。
現場で、市庁舎は手狭になっていることは聞いていた。新庁舎の規模が過大でないのなら異論はない。
それ以前は、事業規模についての質問に根拠をもって説明しなかったから不必要な疑念があったのだ。なぜ最初から説明責任を果たすのではなく、疑問に対してはまともに答えず逃げ切ろうとするのかがむしろ今後も課題となる。

「基本設計説明会」のサイトでは、質疑応答の部分は掲載されていない。
文書で庁舎規模についての説明が掲載されてるのは

PFIによる、民間テナント部分は、計画案で別棟だから、それ以外のところで先行着工しても影響はない。
市商連(大分市商店街振興組合連合会)との協議の進展は公表されていない。
ただ、「グランドデザイン」などの上位計画との整合性はとれてる、と強弁するようになった。総合計画の類いはどうしても抽象的だから、明らかにおかしな強弁でも、法的な問題にすることは難しい。

民間テナントは、採算にも疑問があり、商店街への影響だけでなく、PFIをやるべきではない、と僕は考える。

大分市は、PFIをどうしてもやりたいらしく、金池小学校の建て替えでも「PFI導入可能性調査」についてのプロポーザルの事業者募集を行なっている。

消防指令センターについては、大分県内の「119番」機能をここに集中する、ということに実は問題が大きい。消防指令機能は、各地に分散しておいた方がいい。ただ、これは大分県の課題であって、大分市は県の方針を受け入れただけだ。