「エビデンス」と「カンどころ」② | そらの子育て日記

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日々の子育ての記録


科学的な評価が難しいと考えられていた教育を経済学の分野で研究した結果は強いインパクトをもたらしました。

こういった成果を見て私たち一般の母が思うのは、

この研究結果を我が子に生かしたい!

エビデンスのある教育を我が子にも受けさせたい!

ということだと思います。

検証結果で明らかになっている


クリップ「勉強しなさい」と言うのは効果がない

クリップ親の家庭での学習への介入が高いほど学力があがる

クリップご褒美は有効


といった結果は取り入れやすいですね。



インパクトが強いのはやはり、アメリカのヘックマン教授が40年にもわたり


追跡調査した研究成果でしょうか。

【対象】 3-4歳の低所得世帯の子供

【方法】 ペリー幼稚園での教育を受けた群と受けなかった群に分け、追跡。
     40歳になった時点での学歴、収入、持ち家率などを比較

【結果】 教育を受けた群は学歴、収入、持ち家率がより高かった。

     この結果を「社会収益率」として推計すると、幼児教育は非常に高い社会収益率を示す

     

     6歳の時点での親の収入で子供の学力に差がでる

     

     「非認知スキル」(セルフコントロ-ル力、やりぬく力)が人生の成功に関係する



ヘックマン教授以外にも、幼児期にこそお金をかけて教育すべきという研究がたくさんあるそうです。


では、どんな教育をしたらいいのか?

となると、そこはまだぼやけた印象で、今後さらにエビデンスが蓄積されていくのが待たれます。


また、こういった結果を参考にするときに、海外の研究結果を日本で鵜呑みにしてもいいのか?


という問題もあるかもしれません。

ヘックマン教授は、貧困層の3-4歳児に就学前教育を与えました。


アメリカの貧困層は義務教育になる前の就学前教育(日本の保育園や幼稚園年少)には


ほとんど通わないと聞いたことがあります(違ったらすみません)。

もしそうなら、ほとんどの子供が3-4歳には幼稚園または保育園に通う日本とは


大分事情が異なる気がします。

やはり日本での大規模な研究の結果が待たれます。



医療の分野では、海外の研究で「エビデンスがあった」という治療法は日本でもほどなく取り入れられ、


効果を発揮します。

医療の分野で検討するべきパラメーターは、主に、


年齢、性別、体格、既往歴、家族歴、その他血液データなど
で、

比較的数字化したり、有り無しの判定がしやすいものです。

そのため治療法も「マニュアル化」されやすい傾向にあります。



一方、子育ては、年齢や性別、世帯収入のほかに、

生まれた国、家庭環境、思想、兄弟順位、経験する出来事、交流関係…などなど


様々な要素が複雑に関係しているのではないかと思いますので、


集団の結果を個人に当てはめていく上で、それが適切か、


やはり個人個人考える必要があると思います。

(未来にはマニュアル化されたりするのかもしれませんが)




というわけで、すばらしい研究成果の活用できそうなエビデンスは取り入れつつ、

子供そのものをよく観察して、


母のカンを頼りに^^;

今後も「専門家個人の意見」や「先輩ママの意見」もどんどん取り入れていこう!

と思っていますので、皆様ご指導よろしくお願いいたしますm(_ _)m

長くなりましたが、

最後に研修医時代の経験をお話します。

研修医になりたての頃、非常にシビアな(治癒率の低い)患者さんを指導医と一緒に担当しました。

エビデンスに基づいた治療方針をたてたこと、


そしてその治療をした場合の五年生存率(20%)を伝えるよう指導医に言われました。

想像できますか…

ベテラン医師に言われるならまだしも、

医者になって1年そこらの若造に宣告される患者さんの気持ち…。

私(かなりビビっている)に指導医は言いました。


「この五年生存率はあくまでも、集団を対象とした研究の結果であって予測値ではあるけれど、


あなた(患者さん)個人の確率ではないと必ず伝えて下さい」

と…。


こういうことを言う医師はあまりいないと思いますが、


この言葉は確かに患者さんを支えてくれました。

臨床現場にいる医師は

集団の一部として患者を診るのではなく、あくまでも個人として患者さんを診ています。

子育ても色んなデータを参考にしつつ、


親としてはやっぱり、我が子をよく見ることにつきるのかなぁと、思います。

(できてるかは別として・・・^^;)



(あくまでも個人的な感想であり、また理解不足な部分がありましたら申し訳ありません)